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長らく似たり寄ったりのレイアウトしかなかったエンジン業界で、最近の進化と言えばVWのVR6とW12があげられると思います。同社は他にもDSGとか革新的な技術を市販に成功しました。
VR6は狭角V型6気筒と言われるものですが、そのバンク角は11度とか15度とかで、実際にはV型よりも直列に近いです。直列6気筒の隣り合うシリンダーをちょっとだけずらした、という方が適切だと思います。V型にもかかわらず、シリンダヘッドが1個で済むというコスト上のメリットもあります。
ずっと気になっていたのは、じゃあカムシャフトは共用なの?という疑問だったのですが、
最初はSOHCのカムシャフトが2本(イン・アウトのカムが各バンクに1本ずつ)というデザインだったようです。
それが、DOHCだけどカムシャフトは2本(両バンク共用のインテークカムと両バンク共用のアウトレットカム)というレイアウトになり、
最後はDOHCでカムシャフトは4本(両バンクそれぞれにインとアウト)になったようです。
僕としてはむしろSOHCでカムシャフトが1本という方向に進化して欲しかったです。OHVがV型8気筒なのにカムシャフト1本なのと同じくらいすごいことだと思うので。
以前に一度噂として、コルベットがダブルカムシャフトのOHVになるという話を紹介したことがありますが、これに一番近いのは、上記のDOHCでV型だけどカムシャフトが2本というレイアウトでしょう。
W12は直6を2つつなげてV12にするかわりに、狭角V6(前述の通り、ほとんど直6)を2つつなげたものです。形を見ると、とてもWではありません。おそらく、ダブリュー(ダブルユー)は、一部の欧州言語ではダブルブイとされるので、ダブルVの意味合いから呼称されていると思います。
そこで、ちょっと思ったのが、ポルシェと提携して、ダブルVを水平対抗にしてくれたら面白いなぁ。。。と。 水平対抗はご存知の通り対面するシリンダー同士で動きが打ち消しあうので、振動が少なく、エネルギー変換効率が良いのではないかと思います。(そんな理由でスバルのディーゼルボクサーは利点がありそう)
しかし、水平対抗8気筒とかは出てきません。ポルシェのレーシングカーもブロック強度の問題から、V8を採用しているようです。でも、もし狭角Vを採用したら、ブロック長も短くなって、いいんじゃないかなぁ。。。。
行き着く先は星型エンジンかもしれないけど。
でも、VR6のエンジンって見ると、がっかりします。だって、Vに見えないんだもの。。。V型にステータスを感じるのは僕だけかもしれないけど。。。。
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