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May 27, 2004

入国管理の矛盾

改正入管法:
午後の衆院本会議で成立 不法滞在対策を強化

簡単に言うと、罰則強化、自首した場合は拘留せずに速やかに出国させる。ということなのだが、
問題なのはここ。

-引用-
改正法によると、過去に退去強制処分を受けたのに再び不法滞在を繰り返す「リピーター」と呼ばれる悪質な外国人について、上陸拒否期間を現行の5年から10年に延長する。出国命令制度では、入国審査官らによる調査を簡潔にし、出国命令書を交付したうえで出国させる。退去強制の特例措置との位置づけで、上陸拒否期間を通常の5年間から1年間に短縮する。
-引用終わり-

なぜ過去に強制退去を受けた人間がまた入国できているの?
自首した場合は上陸拒否が1年なら、捕まる前に自首、1年母国で休んで、また日本へ出稼ぎへ、って繰り返せと言っているようなものではないか。
不法滞在を悪質性毎に切り分けて、罰を可変するのではなく、不法滞在には極めて重い刑罰を用意し、合法滞在の枠を広げるべきだろう。

今の日本に、外国人が働きたいと言って来た時に、合法滞在か違法滞在か、合法就労か違法就労か見分けられる人がどれだけいるだろうか? そういうことの啓蒙活動も大事じゃないだろうか?

もはや既に国際競争力を失っている日本の労働力、ここできちんと食い止めないと、日本国内の外国人の豪邸の庭師くらいしか日本人の仕事がなくなる自体も有り得るのに。

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これも三菱か

建造中炎上→修復終え名も変わり→豪華客船お目見え

船主もよく修理でOKしたなぁ。保険に入っているからだろうなぁ。なにか起きてくれたら船主は大もうけするような取り決めが三菱との間にあるんだろうなぁ。

鉄鋼の強度は熱処理で決まる。あれだけ大炎上した船にそのまま艤装して修理完了とは。もちろん、それなりに検討したのだろうけれど、竜骨まで組織検査したのだろうか?それこそ、マージンとモラルを信じるしかないだろう。

非科学的かもしれないけれど、私なら縁起が悪いから乗りたくない。

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エンジニアの良心

クラッチ欠陥も虚偽報告か 三菱ふそうリコール届け出

欠陥を認識していたのだろうか?認識していなかったのであれば、トラブル管理体制を含めて無能であったということ。無能は日本では免罪符のように使われるが、許される罪ではない。

認識していたのに隠したのであれば、これは良心の問題だ。お金を稼ぐために何をやってもいいのか?という問いになる。

多くの製造業、あるいは建設業なども含めて、現場では手抜きが発生する。設計はそれを見越してマージンをとるが、現場はそれを見越してマージンを削るわけだ。そこでどこまで削るかというときに、現場のレベルが問われる。
エンジニアが働いているのであれば、そこで個々のエンジニアの博識さと良心が問われることになる。

サイエンスを志す人間は、不利なデータも消してはいけない。きれいなグラフにならずとも、それを表示し、必要ならなぜそういう特異点がでるのか説明し、聴衆を納得させることが必要だ。

ここからこぼれてエンジニアになった人間は、不利なデータを消すかもしれない。しかし、消していいデータといけないデータはある。
そこはまさに良心、モラル、美学といったものであり、それが製造業の最後の砦だ。 会社になんと言われても、上司になんと言われても、それはできないと言えなければ、そこにはもうエンジニアの良心はない。
それはエンジニアリングという信仰であり、許されない証拠隠滅や許されない不作為は踏み絵と一緒なのだ。

踏み絵を踏んで転んだ人間を責めることもできないのも確かだ。エンジニアも一人の人間であり、生活がある。どこの誰ともわからぬ人間が何百人死のうと、自分と自分の家族を生かすというのもまた選択である。
責められることは無い、しかしもはや背教者でしかない。

会社という組織がエンジニアを使うとき、最大限の努力を引き出せるのは、そこにエンジニアの美学があるからに他ならない。やってもダメかもしれない、うまくいってもどれだけ自分に帰ってくるか不明、待遇報酬に大差なし、それでもブレークスルーに努力できるのは美学の追求、信仰の成果だ。信仰を利用するなら、背教せずに済むようなセーフネットも設けて欲しい。

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アルカイダの友はアルカイダ

米横須賀基地に出入り アルカイダ接触の容疑者の1人 - asahi.com : 社会

電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑, 入管法違反容疑(不法滞在) で逮捕されているんですよね。
でも、本当にその容疑だと思っている人は日本中に一人もいませんよね。 明白な別件逮捕ですよね。

私は何もアルカイダの味方をしたいわけではない。 しかし逆に国際テロ組織が国内で工作活動をすることを禁止する法律が無くていいのだろうか?別件逮捕で(政府が違法行為をして)捕まえなければならない状態を放置してはいけないと思う。こういうあいまいな運用が適正な法治を妨げ、本当に必要な法律を作る努力を怠る原因となる。

もし本当にこの容疑で逮捕したと言い張るのであれば、同容疑の容疑者を全員逮捕してもらいたい。

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