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ジェンキンス氏の処遇と国籍に思う

曽我さん一家、週内にも再会へ 北朝鮮側と政府方針

このたび、小泉首相が北朝鮮を訪問し、拉致被害者家族を連れて帰ってきた。それに伴いジェンキンス氏が来なかったことで、当初の皮算用の8名に足りず、小泉首相を責める声もあるようだが。。。。

とりあえず、ジェンキンス氏については、
国籍としてはアメリカ人か北朝鮮人かどちらかでしかない。
ジェンキンス氏は自ら望んで亡命している。
アメリカにとっては脱走兵であり、しかも前線での敵前逃亡である。
アメリカは日本と違って、感情に流されて法律の解釈を変えるというようなことはなく、現行法に照らしても重罪人であり、その認識に変わりが無いことを米高官も明言している。
であれば、日本に来られないのも致し方ない。と思う。
これを非難する人は、日本に連れてきて、アメリカに送致して、軍事法廷にかけて、収容所にいれろということなのだろうか?
ウルトラCとしては、日本人の配偶者ということで、日本に帰化させてしまうという技もあるが、その場合も犯罪人の引渡し条約もあるし、どれだけ守れるか定かではない。そもそも日朝交渉は同盟国米国の軍事力を背景に行われているのに、その同盟国の機嫌を無視することはできまい。

アメリカは今、戦時であり、政府は反戦運動と戦っている立場でもある。この時期に逃亡兵を赦免することは考えられないのではないだろうか。多くの若者を死地に赴かせているのに、逃亡兵を許すなどもってのほかだろう。

と色々考えると、第三国で家族の再会を考えるというだけでも、だいぶ良かったのではないかと思う。少なくとも一生生き別れにならずには済みそうだ。

「お金返して欲しいんですけど。。。」
「借金なんかない。知らん。」
と言っていた人が、
「もしかして、あったかもしれないから、ちょっと調べてみよう。」と言いはじめただけでも進歩だと思うが。

韓国人で拉致されている人はすごい人数なのにちっとも交渉の舞台に載らないというし、誇り高き主席が一度決着済みと言ったことを白紙撤回したというのはかなりの手柄だと私は思う。

しかし、ジェンキンス氏の件でまた、国家、民族、国籍とはなんなのか日本人にも再考して欲しいと思った。日本は血統主義だから曽我さんの子供は日本人。しかし、アメリカは生地主義だから、ジェンキンス氏の子供はアメリカ人ではない。もちろん、米国籍を取得する申請はできるが。
そう、アメリカ人が日本で出産した子は、どちらの国籍もないのです。


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