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June 04, 2004

問題は誰が見るか。

テレビ東京がドラマを差し替え 佐世保事件で配慮 - asahi.com : 社会

過剰反応が連発するのだとは思うが、、、、
日本のTVの問題点は、子供に見せてはいけないようなものを識別できない方法で流し、親もまたそのコントロールに無関心なことだ。何かあったら社会のせい、TVのせいにする一方で、それならなぜ自分で規制しないのかと疑問に思う。
アメリカでは番組が始まる前に、なんらかの規制が必要な内容が含まれている番組であれば、子供には適さない番組であるとか、暴力表現があるとか、言葉遣いが悪いとか、性的な表現があるとか、予告が入る。さらにペアレンタルコントロールというシステムによって、それに該当する番組は写らなくすることもできる。そのかわり、立派な大人であれば何を見てもいいわけだ。
特に問題を感じるのが大人向けのアニメだ。それもコメディなど。例えば日本ではクレヨンしんちゃんというのがある。大人を笑わすための漫画を、漫画だというだけで子供の時間帯に放送するのはいかがなものか?未成熟の子供に見せるには適切でない表現だと思う。それをさらに輸出して、日本アニメ=害悪という価値観を作ろうとさえしている。
アメリカでは例えばサウスパーク。おもしろいけど、かなりブラックでやっぱり子供にはよろしくない。そのかわり、R指定で大人向けとして放送している。かなりコミカルなだけに最初はR指定は疑問に思ったが、少なくとも保護者はジャッジをしてから見せた方がいいということに見せる前には気づく。
対象によって規制すべき内容は異なるのだから、そこを明確化して、規制すべきは規制、規制のいらないところには規制を絶対入れない、という区別がなかったら、本当の表現の自由は守られまい。ポルノが良い例ではないか。アメリカは18歳以下は水着になってもいけない。19歳からはどんなポーズの写真もOKだ。日本は中学生にまで平気でセクシーポーズをとらせるいっぽうで、不自然なモザイクが必要。明文化されない境界線を持つことは表現の自由への妨げになる。18歳か19歳かは客観的に決まる。その一方で日本でのわいせつかどうかの判定は不透明な主観によって決まる。政府に悪意があれば、裸がまったく移っていなくてもわいせつだと言い切って規制ができるのだ。
メディアに携わる人間は本当の表現の自由のために、自ら変えるべきことは変えるべきだ。

投稿者 kid : June 4, 2004 08:21 AM

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