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June 15, 2004

求む!タクシー規制

都心近くに住んでいることもあり、よく都心部を車で走る。そうすると、なんといっても邪魔なのがタクシーだ。千代田区中央区エリアなどは、びっしりと道の両側にタクシーが陣取っていて、まったく止められないこともよくある。
ちょっと都心を離れても、交差点が地下鉄の駅と一緒になっているせいで交差点がタクシーで埋められていたるすることも多い。あるいは大規模商業施設の前にタクシーの列ができていて一車線つぶれていることなどは全く珍しくない。
タクシーに対する需要というのはバブル期に比べて大きく減っている。当時は接待先の顧客のために車道に身を投げ出してでもタクシーを止めろなどという冗談があったくらいだったが、今は見る影もない。しかし、実は都内のタクシーの営業台数は今の方が多いのだ。客がいないからタクシーが余っているだけではなく、増車に増車を重ね、今尚増え続けているのだ。
当たり前だが、客が減っているのに車両が増えても運転手にとっては辛いだけだ。しかし、タクシー会社の側から見れば、個々の運転手がいくら苦労しようが、効率が悪かろうが、他社に取られる客を一人でも減らすには増車が一番なわけだ。利益率よりも売上高を優先しているという見方もできる。無制限な増車が交通の妨げになっていて、アイドリング条例にも違反し、CO2を排出し、都心を温暖化している。需要が減っているのだから、多少減車しても消費者には大きな不利益にはならない。なぜ、今こそ許認可制の利点を発揮しないのか?そもそもタクシーは何をやっても捕まらないのはなぜか?
タクシーの側もタクシーの側だと思う。受け皿を増やすだけではなく、需要を増やす試みは無いのだろうか?実車率が低いなら、値段を下げても実車率を上げればよかろうに。なぜ、消費者がタクシーに乗らないか?を考えれば明白だ。小さくなった自分の財布で乗らなければいけないからだ。時間実車率が50%を切っているなら、半額にすればよかろうに。初乗り300円とか250円なら、雨が降っているから近い駅まででも乗るだろう。荷物がちょっと重いからでも乗るだろう。はたまた、日差しが強いからとか暑いからとかそんな理由でも乗るだろう。近距離なら鉄道の客も奪える。地球温暖化のためだけに燃料を燃やすよりずっといいと思うのだが。消費者物価は下がっているのに値段を下げなければ価格上昇と同じだ。

投稿者 kid : June 15, 2004 09:56 AM

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