« 過失 | メイン | 氷山の一角 »

July 26, 2004

ETCの普及と心配

ETC利用者囲い込め!カード各社がサービス合戦

この記事で驚いたこと。
ETCカード業界トップがトヨタファイナンスであること。
てっきり従来の信販系JCBとかセゾンとかだと思っていました。おそるべしトヨタパワー。。。。

ETCカードに力を入れる理由。
クレジットカードを複数持つ人が増えて、カードが利用されないケースが増えているのに対し、ETCカードは確実に利用されるカードだから。。。
たしかに、何かにつけてカードを作ることでシェア拡大を狙ってきただけに、使われないカードも多いだろう。私の行っているスポーツジムも入会すると自動的にクレジットカードの会員にされる。クレジットカードとして使うことはまずなさそうだ。

前から何度か触れているが、日本でもクレジットカードを持てない人がいるはずだ。日本の場合アメリカと違って、基本的に審査OKからスタートするが、借金踏み倒しを日常化した人はさすがにカードは持てないだろう。あるいは、お金があっても定職が無い人とか、お金を稼いでいるが税金のかからない形で入手している人などはカード審査も厳しいのではないか。すごくおかしな話だが、例えば20代ですごい発明をして、特許をとり、その権利を高額で売ったとする。もらったお金を銀行に預けたり、投資したりして、利息や配当で十分生活できるとする。この人は利息で年に1000万円は稼いでいても、カードの審査には通らないかもしれない。定職なし、年収なしになるからだ。あと暴○団の人なんかも、税法上の年収なしでダメなケースがある。

閑話休題、カードが持てない人はETCも使えない。カードがもてなくても、車かお金かどっちかくらい持っている人もいるから、そういう人達は高速道路出入り禁止となる。プリペイドETCでは残高不足でゲートが開かず事故になると困るから、それはできないだろうし。

そして、もう一つの問題。ETCが第二のNシステムとして使われ、警察に行動情報が安易に渡されている点も問題だ。もちろん、テロリストや犯罪捜査に使われるならしかたないだろう。でも、警察官が片思いしている女の子の行動監視に使われない保証はどこにもない。サラ金に借金の有る警察官が、不倫している社長さんの行動監視に使い、恐喝してお金をゆすらない保証もどこにもない。
おそらく真の犯罪者(という言い方も変だが、オウムやアルカイダ級の犯罪者)なら、盗難車か偽造ナンバーかその他の電子工作を駆使してETCやNシステムの監視は突破するだろう。とすると、ETCによる監視システムは、無知な犯罪者と軽微な犯罪者と一般市民の監視に使われるのが主な用途になる。
安全のための監視の必要性に理解がなくもない。ただ、正規の目的にのみ使用することに対しての保証も不正使用をとめる歯止めもないのが問題だ。警察関係者であれば、いかなる違法行為をしても実質おとがめなしという体制で、機能のみを追加することには大変な恐怖を覚える。

余談です。ETCのゲートバーは嫌い。撤去して欲しい。
理想のETCは、減速ゼロで通過ではないのか?

投稿者 kid : July 26, 2004 09:04 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fbody.jp/bin/mt-tb.cgi/206

コメント

コメントしてください




保存しますか?