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September 14, 2004

ガリレオも天動説を認めた

Winny開発者の真意が見えない「世紀の裁判」

上記ページではWinny裁判について、被告の思想的な先見性を認めつつ、それを裁判にて主張しないことにもどかしさを感じるというような表現が見られる。
しかし、それはあまりに世間知らずな主張と思う。「元全国紙記者」が書いた記事ということで、いかに全国紙が空想の世界に生きているかということを改めて感じる。
正義は勝つなどということは、子供の漫画の世界でしかない。被告の主義主張が正しく、法的に全く罪に問えなかったとしても、彼の受けたダメージは一個人の負うものとしてはあまりに大きいはずだ。日本の法廷に引きずりだされて、最終的に無罪を勝ち取ったとしても、そこに残るのは大きな傷跡であって、勝訴しようが何しようが取り戻せないダメージでしかないのだ。少なくともそれに対する十分な補償などというものはされたことがない。
さらにそのうえ、正しい主張でも何でも如何様にでも曲解し、濡れ衣でも何でも罪を着せようとしている検察を相手にする時に、日本のために社会のために、未来のために正しいイデオロギーを広めて、自らのみが苦しみを増やし、その代償を一人で背負わなければいけない理由がどこにあろうか?既に多くの傷を負っているし、既に多くの技術革新に貢献した。いかなる手を使っても、姑息な手段や卑怯な手段を使ってでも、これ以上ダメージを増やさないことに全力を尽くすのは当然ではないか。
正義を貫いて受けたダメージに責任も取れないくせに、きれいごとを並べ、ジャンヌダルクになれと言うのはあまりに無責任だ。そして、正しいことをしようとすれば損をする日本を作った一因は間違いなくマスコミにある。

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