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September 25, 2004

アメリカとカリフォルニアの関係

自動車業界においてカリフォルニアは特別な意味を持つ。その理由は次の記事にも現れている。

米加州政府:世界で最も厳しい排ガス規制の導入を決定

同記事によりばカリフォルニアは全米の13%に相当するマーケットらしいが、特に利益率の良い車両、高価な車両に限れば3割~5割近いマーケットだろう。

あまり知られていないが、環境問題に関する関心は非常に高く、カリフォルニアの排ガス規制は常に世界で最も厳しいレベルにある。どれくらい厳しいかというと、日本では販売できるのにカリフォルニアでは販売できないという理由だけで絶版になった車両がたくさんあるという事実でわかっていただけるだろうか?
Z32,FD3S,80スープラ、かわったところではプレジデントなどもカリフォルニア規制に泣いた車種だ。

世界一厳しい規制にもかかわらず、カリフォルニアで売れるか売れないかというのが車種の存続を決定するほどの大きなマーケットであるところに意味がある。小さいマーケットで規制が厳しければ、どのメーカーもそこには投入しないというだけで物事は解決してしまう。誰も新車が買えなくなれば、住民が怒って規制は無効化されてしまうだろう。だから、カリフォルニアに厳格規制と市場が両立していることは人類にとっての幸いとも言える。

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