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November 01, 2004

今こそ冷静に考えよう

イラク邦人殺害:政府、打つ手乏しく重い代償

死者に鞭打つつもりは毛頭ないが、死んだだけで聖人化するのには強くノーと言いたい。
最悪の結果という報道もあるが、要求に屈して自衛隊が撤退し、かつ人質も殺されて、日本人の誘拐が増加というシナリオもあるわけだから最悪とは言えまい。
あるいは物見遊山で行った人間を助けるために多数の犠牲が出たとしたら、。。。。。ある意味、今回の結末は予想された事態であり、イラクに行きたいと決めた時点から想定される結末の中で最も可能性の高いものでしかない。

この犠牲者のせいで、移動の自由などの基本的人権が侵害されようとしていることの方がよほど大きな代償だと思う。昔のように海外旅行に政府許可を申請する時代に戻りたいのか?何から何まで国の許可を申請し、管理される社会が理想か?田舎の子供が上京して事件にあったから、都道府県をまたぐ引越しは禁止にしようって言われたいか?笑い話と思うかもしれないが、現に中国などでは引越しの自由はない。日本だって海外渡航の自由はつい最近の話だ。

確かに命は尊いし、とても重いだろう。しかし、彼の命だけが重いわけではない。日本国内には予測し得ない天災に遭って亡くなった方もいれば、不測の事故で亡くなった人もいる。万人の命が平等なら、彼の命を救うために複数の命を危険にさらすことはできないし、予測しうる危険に突入した愚か者の死は重くて、何ら悪いことはしていないのに死んだ人の命は軽いなんてことがあって良いはずがない。我々は税金がどちらの命のために使われるのか、厳重に監視するべきである。

自分の命を危険にさらしても、あるいは命を投げ出してもやり遂げたいことというのはあるものだ。そういう強い目標を持って生きる人に、それをやりとげる自由は与えるべきだと思う。戦地で散ったカメラマンなどは、危険は承知であえて飛び込んでいった結果であり、死なないために仕事を変えるという気は無かったわけで、自ら選んだ道である。それを周囲がなぜ止めなかった?と言うのはおかしいと思う。危険は伝えた、説得もした、その上であえて死地に赴きたいというのまで止めるのは正しい行動ではあるまい。こういう尊い精神に基づいて行われる活動にまで、今回のような愚挙が悪影響を与えないように切に願う。

投稿者 kid : November 1, 2004 09:47 AM

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