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携帯電話の今後

いよいよ日本の携帯電話も3G揃い踏みとなってきた。
今後どういう方向に発達していくのか興味深い。日本ではデジタルTV、音楽配信やムービーなどのマルチメディアが興味の中心になっているが、アメリカではまた別な流れがある。
一つはPTTだ。プレストゥートーク、つまりトランシーバーのように、ボタンを押している間話すという半二重システム。一見時代に交代するように見えるこれがものすごい人気で、最初はNEXTELだけがやっていたサービスが今では多くのキャリアで使用されている。利点の一つは、安いこと。PTTを使ったら1日1ドルとか余計にかかるが、その日は何回使ってもそれ以上はかからない。おしゃべりなアメリカ人にはものすごく安いことになる。そして、もう一つは同報機能だ。つまり一方通行なかわりに複数の相手に送れる。これを利用してレジャーや買い物などに家族や友人と行った時に使われたりしているようだ。
そしてもう一つがボイス添付メールの変形だ。電話機に向かってメッセージをしゃべり録音する。これをファイルとしてメールで相手に送る。相手はそのメールの添付ファイルである音声データを再生するというわけ。これの利点は、携帯の小さいキーで文章を打つ必要がないこと。だから、例えば車を運転している時に、「今夜は遅くなるから夕食はいらないよ。」と録音し奥さんにメールで送る、なんてことができる。もちろん、通常のメールのようにせっせと往復させてもいいだろう。これも通常の音声通話と違って、メールで送るから経費がかからないという利点もある。
同時通話、全二重を目指して進んできた通信の技術の歴史に逆行するようなこの動き、とても興味深い。


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