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January 27, 2005

司法は腐ってる

中村教授の言ったとおり日本の司法は腐っている。司法の独立などどこへやら、行政の飼い犬になって尻尾を振るばかり。何の役にも立たないし、何の歯止めにもならないし、何ら生き方を示さない。警察とならんで税金の無駄でしかない。

原告側「行政追認、承服できぬ」・ストックオプション訴訟
ストックオプションは「給与所得」・最高裁が初判断

まず、この件。ストックオプションと言う不確実かつ非継続的な収入を一時所得ではなく給与所得とした理由は明確に税収を上げるためであり、そのために理由を後付した。しかも、その判断自体はまぁ勝手にやってくれという部分もあるのだが、一度は一時所得と指導していた人にやっぱり給与所得に変えたから申告しなおしてくれとは一体どういうことなのか?それに際しては、「申告漏れがあったため修正申告」とか報じられ、さも悪質な脱税をしていたかのごとく世間の目を集めることになり、その名誉毀損だけでもはなはだしい。しかも、一度役所が出したお触れを役所の都合で後から変えるだけでなく、さかのぼって間違い扱いするなど言後同断だ。
新しい税率に変えるのはしかたがないとしても、国税がとんでもないことをしたという事実を認め、金銭的なものはなくてもその過失を公に指摘するべきだっただろう。それを言うにことかいて、「些細なことで焦点ではない」ときたものだから、もう何をかいわんやである。行政が間違った指導をしたために間違えた人に対して謝罪もなければ問題にもしないということを司法が追認するのでは三権分立どころの騒ぎではないだろう。こんな司法が行政の独走を許し、日本をダメにしたと思う。

ストーカー殺人、怠慢捜査の関係認めず・東京高裁
民衆が身の安全を守ってくれと依頼したのを無視して、現に殺人事件が起きた場合ですら、警察の怠慢を認めないのであれば、今後も警察は市民の保護に働かなくて良いと言っているのと同じであろう。勝手な判断でしかも間違えていたのに咎められないのであれば、暴走し放題である。ペナルティがないのなら悪いことをやめる理由はない。判決という形で出たことで大手を振ってやっていけるようになった分、なお悪いと言える。
人の命が関わるようなことに関しては細心の注意を払い、ワーストケースシナリオで動いて当然であるのに、その必要がないと司法が認めたことで、ますます警察は百害あって一利なしの存在に近づいたと言える。一人多く逮捕するためなら、1人多く善良な市民が死んでもOKということになる。

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