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シカゴ訪問

諸般の事情からサンフランシスコとシカゴを歴訪した。そしてかなりショックを受けた。シカゴに行くのは初めてではないし、常々「アメリカを一言で言い表すなら、アメリカは一言では言い表せない国だということだ。」などと偉そうに言っていたのだが、今回の訪問ではつくづくカリフォルニアとの違いにショックを受けた。
厳冬期ではないものの、かすかに雪も降るような季節だったことや、大好きな郊外や観光スポットではなく、真のダウンタウンに用があったことなどもあったのだが、アメリカのネガの面を目の当たりにしたような気がした。
歴史的に有名な犯罪都市であり(アル・カポネ)、退廃産業の地であり(鉄鋼の町)、他民族都市であり(世界で2番目に多いポーランド人口、もちろん1位はワルシャワ)、厳しい気候であり(アラスカより寒いんだって)、建築ファンじゃなければあまり行って嬉しい町ではないのだが、全米3位の大都市になっている。逃亡奴隷が目指した都市とは言え、なんでこんなに寒いのに未だに黒人が住んでいるんだ??それが冬だから着膨れしていると、外見はホームレスにしか見えない。おまけになぜかたむろしているのはほとんど黒人。地下鉄のホームは薄暗く、利用者も昼間は極端に少なかったりして、歩いていれば気分はもう完全に映画「STREETS OF FIRE」の世界です。そして一番イヤなのがjaywalk(信号無視横断)の多いこと。しかも車が来てないときになんてのじゃなくて、来ていても平気で渡る。走るわけでもなく、時には歩くのが遅いオバサンまで。周囲の迷惑など気にする気配もなし。まるで中国人の都市みたいだ。
なんてことばかり考えていてすっかりシカゴ嫌いになりかけたのだが、冷静に考えれば、これはフェアじゃない。シカゴの人がみんな悪い人ではないのだ。ただ、犯罪者ならびに予備軍と住み分けることができていないだけだ。金融都市としても名高い場所だけに、相当が高給取りもたくさんいるし、それは郊外の高級住宅地に行けば見て取れる。しかし、仕事の時には薄汚い都心部を悪い人たちと共同利用せざるを得ない構造になっている。おそらく鉄道と地下鉄のなせる業なのだろう。
東京より高い駐車場代や、ちょっとの距離ずつ小銭を集める高速道路、快適な生活は郊外の衛星都市に任せてビジネス以外に注意を払わない政治、日本の欠点も併せ持つアメリカって感じ。それでもそれなりに暮らしていけば上手に乗り切れるのだろうけど。カリフォルニアを知っている人間には耐えられないような気がする。運転一つとっても、きちきちの車間距離に割り込みやホーンの騒音、カリフォルニア人は生き残れないだろう。
人種差別も感じるし(別に悪気があるわけではなく、白人以外見たことないからというのもあるが)、貧富の差も桁違い(東京でも見られないような高級車がゴロゴロしている反面、車も変えない人もとても多い)。
次回はもう少し暖かい季節に行って、良いところもたくさん探したいものだ。(暖かい季節があるならば、だが。)


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コメント

「STREETS OF FIRE」なんてまたマイナーな映画知ってますね?
ちなみにDVD買いました(笑)

あの映画って、けっこう良い映画だと私は思います。あまりにお膳立て通りの筋書きだけど、描写として面白いと。
シカゴはLOOPという高架の鉄道がダウンタウンのメインで、思いっきり映画と同じような景色なんですよ。

その高架鉄道の下ではカーチェイスしてました?

西海岸の陽気な雰囲気とは違うんですね。
それも一度見てみたいなぁ~

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