« 法治国家維持への取り組み | メイン | JR西の罪 »

May 20, 2005

楽天の転落

転落とか冗談を言う前に落ちられるほども登っていないのだけれど、実に弱い。
プロ野球の1軍選手と余っている選手の力の差はこれほどもあるのだということを思い知らされた。しかし、技術、体力だけの差ではないように思う。
象徴的なシーンは、9回、1点ビハインド、ノーアウトで二塁にランナーが出た。1アウトで三塁になった。ここでバッター空振り、しかし落差の大きかったボールはワンバウンドになりキャッチャーは取れない。にもかかわらず、バッターはボールを見ることもなくゆっくり歩いてベンチに帰る。キャッチャーの古田はかなり大慌てでタッチにいっていた。なんとしてでも出塁するんだという意思は全く感じられない。どうせダメなんだろうな?負けるんだろうな?打てないんだよな?と三振を最初から期待するバッター。これじゃ勝てるわけが無い。
対照的なシーンがMLBであった。ヤンキース対マリナース。ヤンキースのバッターは振り逃げで出塁した。MLBのレギュラー、しかもヤンキースのスタメンがだ。昔からアメリカの選手というと怠慢プレーの象徴のように言われてきたし、バントしてまで出塁したくないよみたいな考え方と思われがちだが、見ている限りそんな風には思えない。
MLBの選手は毎日クビを宣告される恐怖と闘っているのに対し、日本のプロ野球選手は甘えが多いように思う。もちろん、中には頑張っている選手がいて実績を残しているし、渡米しても賞賛される選手も多い。結局のところ才能とか体力はプロになれるくらいの人の間にそんなに差は無くて、努力の差が大きいのではないかと思う。MLBに腹が出た選手はほとんどいない。そこも日本のプロ野球と違うところだ。

昨日の圧巻は長谷川のピッチングだった。内野ゴロに打ち取った当たりを内野手のイージーミスで満塁にされ、ヤンキースの4番松井を迎えてノーストライクスリーボール。もはや絶体絶命かと思われたが、そこから3球連続のストライクで切り抜けた。派手さはないが、確実に努力を積み重ねてきた男の自信を感じさせるピッチングだった。

楽天は怠慢プレーがかなり多いと思う。あれでは勝てるわけがない。イチローも松井も生まれつき打てるわけじゃない、打てるまで努力しただけなのだ。たぶん、楽天の勝利を願う気持ちを数値化したら、一番値が低いのは楽天のプレーヤーなのだろう。ホリエモンがオーナーのチームの方が、もっとドライに選手を選別して面白かったんじゃないだろうか?

投稿者 kid : May 20, 2005 10:23 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fbody.jp/bin/mt-tb.cgi/348

コメント

面白そ~ですね~ <ホリエモンがオーナーのチーム
結構ドライに成り行きを観察してましたが面白いかも
その後ダメダメで叩かれても更に面白いかも
相手の苦手投手をみんなトレードで獲得
ついでに苦手球団は全て買収とか

投稿者 ハニー号 : May 20, 2005 01:26 PM

コメントしてください




保存しますか?