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アイスホッケー 群青色日記/ウェブリブログ

同じことを違う角度から感じていました。
今のロシア選手が頑張る理由はもう完全に愛国心だけ。ロシア人であることへの誇り以外に何も残っていないのではないか?と。
かつての時代と違い、恐怖に駆り立てられて必死で動くわけでもなく、地位と名誉と安定した年金のために頑張るわけでもなく、自由への扉を開く鍵を手に入れるために頑張るわけでもなく、かつての栄光を思い国を誇りに思う気持以外に何も残っていないだろうと。
旧ソ連あるいは東欧からの西側への才能流出はものすごいものがあり、シカゴにもたくさんいるいる。壁を乗り越えて豊かな社会へ行くことの抵抗は減ったし、東欧ドタバタ時代に、「社会主義政権の残党による迫害から逃れるため」と言えばアメリカへの亡命も簡単。他の国々よりよほど簡単に永住権が手に入る。イデオロギー上の問題から算数と科学の勉強にほとんどの時間を費やしたお陰でアメリカでは知的階層として生きていけるし、才能や才覚がある人間ならロシア脱出はかなり容易らしい。BusinessWeekによるとモスクワでの洗濯機普及率は21世紀に入っても3割程度だったらしく、生活レベルも相当低いらしいため、残る理由もほとんどない。こんな状態でも残ってロシアでやっている人って。。。。脱出できない程度の人間か、よほど愛国心があるかどっちかじゃないかと思うと、ロシア選手を見ていてちょっと同情する。

ちなみに僕の周りにいる亡命ロシア人はアメリカ絶賛派が多いですね。飢えと寒さから開放されてTVも電話も車もある生活ができれば、良い国と思うのも不思議ではないが。かつてのキリスト教伝道と同じく、物欲を満たせるイデオロギーは評価される。


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コメント

ゴッドファーザーⅠの最初の台詞、
"I believe in America.
America has made my fortune."
20世紀初頭のイタリア移民と同じような境遇なのかもしれません。
ところでロシア人のの残りの7割はどうやって洗濯してるのでしょうか。洗濯板とか使ってたりして・・・・。

洗濯といえば食器洗い機、重宝してます。水道の蛇口交換に3万強かかりましたが・・・・。
つまらんコメント失礼でした。

まさにそれ(ゴッドファーザー)です。
アジア諸国からの留学生よりも、かなりアメリカ愛が強いですね。アジアから来た人が思っていたほど素敵ではなかったと落胆するのに対して、東欧系はかなり理想が低いのでハッピーなようです。それはそれで良いことですが。

モスクワで3割だから、全ロシアににしたら9割くらいが洗濯板とたらいじゃないでしょうか?
たしか琴欧州が実家に送ったのも洗濯機でした。(彼はブルガリアですが。実家では居間に洗濯機が飾られていました。)

食器洗い機を使い始めたらやめられないのと一緒で、我々にはもはや洗濯機のない生活を想像することもできませんが。。。。

フィギュアの金メダル候補だった選手のアパートもアメリカなら低所得者アパートにしか見えないレベルでした。あのレベルで良いならばアメリカに来れば容易に手に入る生活なので、亡命ロシア人もハッピーなわけですね。

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