刑務所の"別荘”化
asahi.com: 受刑者が出す手紙、親族以外も原則容認 最高裁が初判断?-?社会
刑務所に入っている人はどんな人だろうか?ということに全ては依存するのだが、この調子だとアメリカのように「快適な」刑務所作りになりかねない気がする。冤罪で入ることを想定すれば快適な方が良いのだが、それ以外の場合はたいてい量刑が軽すぎるくらいのことが多いのに、どんどん便利にして良いのだろうか?
日本の刑務所が懲罰を与えることによって更正させる場所というスタンスをとっているのに対して、アメリカでは社会に存在して欲しくない人間を隔離する場所という意味合いも時々見られる。懲役500年とかそういう奴は完全にこのパターン。そのため、社会のために戻ってきて欲しくないから閉じ込めて置くけど、それだけじゃ悪いから出てこない分には快適に過ごしてもらってかまわないよって節も見られる。郵便や読書やTVなどの自由もあるようだ。
閑話休題、郵便を誰にでも出せると困ったことが起きる。アメリカでの事例だが、刑務所で暇で暇でしかたがないと、色んな発想が生まれるらしく、時として自然を超越することを思いついてしまうようだ。そして、その道の権威や研究者、あるいは出版社にその発想の成果を手紙で報告してくる。たいていそういうことをしてくる人は人を殺したりして数十年くらい入っている人が多いので、その報告を無碍に扱って恨みを買ったりしたら、もしかしたら後々出てきちゃうかもしれないから、ゴミ箱に捨てるわけにもいかない。うちの兄がバークレーにいた時は、永久機関の発明が刑務所からやってきて、たらい回しにされた挙句、返事を書かされるはめになったとか。今月のMotor Trendにもピストンの上下を磁石ですればガソリンが無くてもエンジンが動くという大発明が矯正施設の読者から送られてきたというのが紹介されていた。日本でも誰にでも郵便を出せることにすると起きるんだろうなぁ。。。きっと。狭い国だし、すぐに出てくるから嫌だよなぁ。。。。ほんと。
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