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April 28, 2006

なぜアメリカに訴えるのか?

Sankei Web 社会 「助けられず悲しい」拉致、米公聴会で証言 横田さん、対北制裁訴え(04/28 11:00)

なぜ?というのは否定的な意味ではなく、日本と北朝鮮の間の問題を解決するのに米国の力を頼らざるを得ない現実を直視しようという答えを求めての疑問符です。

なぜ経済封鎖をしないのか?日本単独での経済封鎖でも相当な打撃は与えられるが、十分ではないから、もしくは、それに対する反発で何らかのアクションが取られる恐れがあるから、だろう。
では、なぜ横田さんはアメリカに訴えるのか?それは米国であれば経済封鎖も強硬手段もとることができるからだ。
結局、十分な軍事力がなければ自国民の保護はできないという現実があり、子供のためならイデオロギーなど拘っていられないから、こういう活動をしているのでしょう。
アメリカはどちらかというと一人の米国人を救うためなら10人の米国人が死ぬ作戦でも強行する、それが将来の米国人の安全につながる、という論理が採用される国です。大統領がそういえば、多少の反発はあっても、正面切って批判をすることはありません。特にマスコミも イラク戦争の意義は? とか反戦主義の人の集会を報道こそしますが、大統領の決断に従うという路線からは大きくははみ出ないことで国家の一体感を守っています。だから、対北朝鮮もやるかもしれないって思わせることが可能です。
対して日本は。。。北朝鮮への軍事行動の可能性はほぼゼロと断言できてしまうでしょう。であれば将軍様は日本をいくら怒らせても怖くも何ともないわけです。むしろ日本をできるだけ怒らせておいて、それに対する譲歩をアメリカに恩を売る形で切り出すことで対米交渉を長期化させる策をとってもおかしくありません。

むしろ、こういう機会に、じゃあ軍事行動の危険を冒しても経済封鎖するか?とか、人的犠牲が出ても自国民保護のために海外展開するか?とか、ある程度世論調査をしておいたほうがいいのではないでしょうか?
私は公海上での臨検くらいまでやってもいいのではないかと思いますが。。。

投稿者 kid : April 28, 2006 12:57 PM

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