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June 21, 2006

罪と罰

CNN.co.jp : 市長が執務室でのコカイン吸引を謝罪、米コネティカット ? - USA

マリファナじゃなくてコカインでも、これで済むのがアメリカ。
無免許運転の州知事もお咎めなしだし。
こういう国のルールをそのまま他の国にも当てはめることがいかにおろかであるか良く考えるべきだ。

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出資の罪

福井総裁の利益総額1473万円、村上ファンド拠出で : 経済ニュース : 経済・マネー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

村上ファンドはインサイダー取引で有罪として、それに出資していた人も有罪なのだろうか?ファンドというものに出資することが罪悪であるかのような報道には危機感を感じる。仮に違法取引をして利益を上げていることを知っていて出資していたら罪だと思うが、合法的なファンドと思って出資していたらそれを問うのはどうかと思う。その場合はむしろ出資の有無よりはアドバイスの有無の方が問題だ。
銀行が何らかの法令違反をした時に、その銀行に預金していたと言って吊るし上げをするだろうか?多分しない。保険会社は?多分しない。証券会社やファンド、そして外資系となるとまるで共犯のように扱われる。これはかなり危険な兆候だと思う。
元本保証の金融商品だけでは国際社会で戦えない。リスク商品をしっかり利用して、使いこなせるようにならないと世界中の猛者たちに食い物にされてしまう。その意味では、多少の危険や間違いが伴っても、もっとリスク商品を選択肢の一つとして認識することが必要と思う。残念ながらライブドアと村上ファンドで一層ファイナンス=罪という価値観が押し付けられてしまった。
もちろんインサイダー取引は罪だ。市場の信頼を損ない、ひいては投資全体を冷やしかねない。しかし、それで関係者を全員退場に追い込むのは果たして国益にかなうのか、ちょっと疑問に思う。特に法定外のパニッシュメントはどうかと思う。マーサ・スチュアートはインサイダー取引で捕まって刑務所入りした。が、出てきたらまた同じようにビジネスをしている。法定のペナルティを払ったら全てリセットであるかのようだ。下手をしたら刑務所体験で利益を増やしているくらいだろう。「罪と罰」の価値観が違う国でできたルールをそのまま日本に持ち込むのは少し慎重になった方がいいと思う。特にマスコミによるバッシングなどで日本人だけが余計ペナルティを受けるシステムは本当に危険だ。社会的制裁があるからという理由で不備のある法案になったりすればルールは弱体化するし、厳格なルールを適用すれば日本独自のプレーヤーだけがことごとく芽を摘まれてしまう。
日本の量的緩和の解除やゼロ金利解除に一番大声で反対しているのは与党や政府だが、二番目に大声なのは海外の機関投資家である。なぜ?実は日銀がインフレを起こそうとせっせとゼロ金利で投入した資金は日本の景気対策にはあまり流れず、ほとんどが海外の機関投資家の打出の小槌として彼らを儲けさせるのに使われたからだ。日本の金融機関は国内に投資することができず、お金の使途に困り、外資に安価に現金を提供、それを元手に海外の投資家はほぼゼロ金利の資金源で大もうけをしてきたから、今になって急にお金を引っ込めるのは嫌なのだ。
日本国内に村上ファンドのようなリスクをとる投資家グループがたくさんあれば、日銀から流れ出た現金も国内に投資され景気対策も効果的だったろうが残念ながら日本には強い投資ファンドがほとんどない。結果として、日本の財産であるはずのお金はほとんどが外人を儲けさせるために使われ、日本国民の利子収入になるはずだったお金はみんな海外へと出て行ってしまった。
外国のビジネススクールで学ぶファイナンスと比べるとあまりに日本の金融業界は弱すぎる。鎖国ができない以上、もっともっとリスクと向き合えるファイナンシャルビジネスが出てこないと、製造業の稼いだお金を全部吸い取られるだけで終わってしまう。
そして、たった1000万円で中央銀行総裁が叩かれるのもあまりに情けなさ過ぎる。FRB,ECBとならぶ世界経済の番人なのだから、叩く方も叩かれる方ももう少しレベルの高い話をして欲しい。

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