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June 30, 2006

日銀の総裁は。。。

民主幹事長「為替介入の番人が外貨預金」・日銀総裁批判

たった1400万円の外貨預金で、「為替介入に関する番人が(外貨預金を)していた。総裁にふさわしくないことは自明の理。市場に悪影響を与えていく」とか言われたら仕事にならないと思うんですが。
1400万円あれば、いろんな車が買えるし、たしかに庶民には大金ではあるけれど、仮にも中央銀行の総裁なんだから、それくらいのお金で仕事が左右される程度の収入では国家の威信としても問題でしょ。(レートを1割個人的に操作したとして儲けが140万円、それくらいで不正をしたくなるような貧しい人が日銀総裁では困る。)
ついでに言うと、日銀総裁の仕事は為替介入よりも公定歩合の操作のほうがもっと大事。ということは、貯金もできないことになる。(貯金の金利は公定歩合をベースに動く。自分の貯金に利子が欲しいから公定歩合をいじることも原理的には可能。であれば、「公定歩合に関する番人が貯金をしていた。総裁にふさわしくないことは自明の理。」になってしまう。)

仕事の内容でケチをつけるなら、それは政治家の仕事に入るかもしれないが、直接仕事に関係ないところで難癖をつけるのは野党の仕事としてどうかと思う。というのも中央銀行の独立性を脅かすからだ。野党がいじめて与党が守ることになったら、日銀も政府に恩義を感じて政府よりに行動することになってしまう。これでは政府の思うツボである。今まで日銀は政府の意に反して公定歩合をあげる可能性をちらつかせてきたが、今回の騒動ですっかり行動力を失ってしまった。仮に総裁が辞任したとしても、日銀全体が与党の顔色を伺う雰囲気になってしまったのは否定できない。野党は軽く問いただして、お灸をすえて、その後には尾を引かないようにするべきであった。こんなに些細な問題まで出して、総裁を辞任に追い込んで何の利点があるだろうか?辞任したら後任は公定歩合据え置き派が指名されるのがオチである。規定に違反していないことをつついていじめることよりも、国家の経済の方がずっと大事だと思うのだが。清廉潔白は大いに結構だけれど、そのために国民全員が苦しむくらいなら、ある程度のグレーに目をつぶってでも国家の一大事を最優先するべきではなかろうか?

もう、こんなに騒いじゃったら元には戻せないよね。。。低金利継続&外国人に富を奪われる体制の継続か。。。悲しいなぁ。

さ、さらに。。。

Sankei Web 経済 日銀、正副総裁の資産公開へ(06/30 20:57)

貯金と国債と自家用不動産のみ???つまり、それ以外の資産は「悪」であるということ?
たしか、国策として海外投資を積極的にすすめるとかってプランが最近発表されていたような。。。
日本人の富が郵便貯金に集中しているからお金が死んでいるっていうのも問題だったような。。。
細かい規定を作るのもけっこうだけど、そんなことをしなくてもきちんと仕事をしてくれるような人を総裁に選ぶとか、小銭稼ぎをしなくても良いくらい豊かな人を総裁に選ぶとかしたほうが良いのではないでしょうか?
それこそ村上さんでも総裁にして日本全部が儲かるようにしてもらうとか。。。

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June 28, 2006

新幹線駅前に最も必要なのは広い駐車場

- Brain News Network -「新幹線で街は栄えない」 全駅を乗り降りした自称オタクの銀行マンが講演

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頭脳流出は個人だけではない

NIKKEI NET:企業 ニュース: 武田、米合弁巡り約570億円の追徴課税・取り消し求める方針

日本は税収不足と財政赤字に悩み、国税局は完全に金持ち狙い撃ちを始めているが、国際化社会において優良国際企業狙い撃ちをしたら、良い会社はどんどん外国へ逃げてしまうだろう。

表題の武田は日本で唯一、国際競争ができる(かもしれない)薬品会社である。そして、武田が日本にとどまらなければならない理由は特に無い。社長の武田さんが日本人で日本が好きなことくらいしか絶対的な理由はあるまい。医薬品業界において、日本であることの利点はほとんどないのだから。

問題となった合弁会社は、実質的にライバルでもある米国企業との合弁で、アメリカ人に手玉に取られずに商売をしているだけでも大したものである。まして、利益移転のためになど使えるはずも無い。武田は日本でこそ1位だが、世界の中では数ある二流企業でしかなく、合弁先に対して強く出られるわけもないからだ。合弁企業に利益を移したら、合弁相手に吸い取られるのが落ちである。というか実際今でもけっこう吸い取られていると思う。

武田は経営が非常に上手で、お金があり、アメリカでは史上最大の罰金を払うことができたほどである。せこい脱税をする理由など無く、問題の会社も特許切れが近づく中でどう縮小していくかが問題となる会社だ。武田の「意図も動機もない」という反論はもっともに思える。

もうかっているからイチャモンつけて金を取る気なのか?もうかっているイコール脱税というマインドセットなのか?何を考えているのかは知らないが、国際競争の中で高収益をあげている会社を狙い撃ちするようなことをしたら、優秀な企業は真剣に海外移転を考えるだろう。そうでなくても日本の税制は国際競争に不利であるし、日本に残る理由は元々少ないから。外貨を稼いでいる会社が海外に逃亡したら日本がどうなるかを考えれば、むしろ逆に優遇するくらいのことをしないと日本は破滅へ一歩近づくだけである。

企業の海外移転は障害は大きいが決定したら甚大なダメージを日本経済に与えるから、いつまでも「日本人なのだからお上の言うことには逆らうな。」とか「日本人だから日本の外には逃げられまい。」という考え方で「絞れば絞るほどとれる。」と思わないほうがいいだろう。

何度でも書くが、外貨を稼いでくれる極少数の日本人がいなくなったら、日本はマレーシアやフィリピンと大差ないアジアの小国になるだけだ。誰のおかげで先進国と呼ばれるかを真剣に考えるべきである。

武田薬品、海外に1200億円所得移転・大阪国税局指摘

ちなみに武田は合弁先に値段が高すぎると訴えられているのだそうな。それを国税は値段が安すぎるから脱税だと主張。余計な税金を払うか、提携先を失うかという無茶な選択を迫っていることになる。そうやって日本企業を弱くするのが政府の仕事か?

今、税金を払っている人から余計にとることを考えずに、今、税金を払っていない人間から税金を取ることを考えてもらいたい。

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受験勉強と殺人事件

asahi.com:「他人事と思えぬ」進学校の子の親困惑 奈良放火殺人?-?社会

この事件の話を聞いて、「他人事と思えぬ」と思った親は、もう子供に勉強しろっていうの止めたほうがいいね。本当に子供のためを思っていて、それが子供に伝わっていないのならば、無駄だから。なぜに勉強しなければいけないか?勉強したほうがいいのか?誰のために勉強するのか?がわかっていないようであれば、勉強しても役に立つこともないだろう。むしろ、意味がわかっているならば今勉強していなくても大丈夫だろうし。

勉強して実力がついて、良い大学に入ったら良いこともあるかもしれないが、それにしたって良いことなんて本人の実力がついたことに比べたら大したものではない。無理矢理勉強して無理に進学校に行って無理に良い大学なんて行ったら、その先はけっこう悲劇である。猪の群れに豚が入っても相手にされないだけだ。

親子の問題となるといくつかパターンがあるが、。。。

親が勉強できなかったのに子供に勉強を期待する場合。
このパターンは多くて、子供はかわいそう。親ができなかったために親は正しい指針を示せず、周囲の風評とかに影響されやすい。勉強の中でも大事なことと些細なことがあるが、親がその差をわからないために子供が振り回されやすい。実際のところ、本当に賢いと言われる連中は、たいていは幼少時に親から受けた影響のほうが学校の勉強よりもずっと大きく影響しているから、そこが期待できないとかなり確率は悪くなる。基本的にはカエルの子はカエルである。それでも少しずつ身の丈に合わせてステップアップを図っていくこと自体は悪くない。ただ、無理をさせれば結果が出るというものでないことは確かで、力のいれどころとタイミングを誤らないことと過度の期待は禁物ということ。所詮あなたの子なのですから。。。

親ができたのに子供ができない場合。
なんで自分が勉強ができたのかきちんと理解していないんでしょうね。さらには人には色んな可能性があり、たまたま自分の子供が勉強にはむいていないこともあるし。他のことの方がむいているなら、それをそれで尊重するのも良いと思うし、その場合でもある程度の教育を受けさせてあげることはきっと役に立つのだけれど、それくらいの教育であれば親のやり方一つでなんとかなる部分も多いから、やっぱり親の責任ですね。自分が何か失敗したのに子供を責めてもしかたないのに。。。。でも、たいてい、このパターンに該当する場合って、親が勉強ができたっていうほどできていないことが多い。いわいる学歴インフレというものの影響があるから、親の世代の話をこの世代に持ち込んでも価値が違うことも多い。はっきり言ってしまえば親が本当に勉強ができたら、子供も勉強ができるパターンが圧倒的に多い。結果として、親が高収入だと子供も高学歴というパターンでこれが現れる。それは勉強に経済力が必要なのではなく、賢い親だと子供も賢くなるパターンが多いのと、賢い親だとお金も稼いでいる場合が多いということの重ね合わせである。収入の高い親ほど教育熱心な傾向があり、収入が高い親ほど子供の教育費を心配するらしい。(というか収入が無い親は教育費を心配しない傾向があるらしい。)賢い人ほど悲観的ということ。

でも、一番悲劇なのは。。。。
親が賢くなくて、子供が賢くて、おまけに親が子供が賢いことを理解できないパターン。
これはかなり悲劇。特に子供が飛びぬけて賢かったりすると、学校の教師や同級生にも理解されず、孤独まっしぐらである。数人こういう人を見たが、もう滑稽と言える位ゆがんだ親子関係になる。いわいる一流校とか優等生とかが皆恐れ入ってしまうくらい賢い子なのに、本人の親は「うちの子はほんとにダメな子で、先生にも怒られてばっかり。。。」とか言ってたりして。。。大学くらいまで生き残ればまだ救いもあるが、そこまで生き残れない子も多いと思う。残念ながら日本にはgifted children(天賦の才がある子)のための教育システムというのはほとんどないから、この天才パターンはたいていが小中学校で芽を摘まれてしまう。
有名なエジソンなんかも親が理解してくれなかったらこのパターンで終わりだったでしょうね。

自分のことを振り返れば、高校に入って最初のテストで僕の成績はあまり良くなかった。成績上位者は名前が貼り出さた。僕のお袋は、知っている子の名前が出たのに、僕の名前が出なかったことにかなり失望したようだった。愚痴をこぼしたお袋に僕はこう言った。「○○君と俺とどっちが賢いと思う?ほんとにアイツの方があなたの息子より賢いと思うか?思わないでしょ。だからこれくらいのことで心配しなくても大丈夫だよ。たまにはこんなこともあるけど、俺はやればできるし、やらなきゃいけないときにはやるから。」それ以来、お袋は心配することはあっても、勉強しろと言ったり、愚痴をいうことは無くなった。
どの大学を受験するかを1年も前に公言し、後には引けない状態にした。一年間は(というか10ヶ月くらい?)まじめに勉強したと思う。それでも、模試の合格可能性が20%以上になったことは1回しかなかったけど。
でも真剣だったし、失敗したら割腹する覚悟だった。僕の高校での成績で僕の通った大学に合格した人は過去100年いないので、よく色んな人にすごいねって言われるが、僕の答えは「死ぬ気で頑張れば不可能なことはほとんどないよ。僕は失敗したら本当に死ぬ覚悟だったから。」である。合格発表までの数週間などは本当に、「あぁこの景色も見納めか。。。」という心境で過ごした。

で、閑話休題。
問題の事件の子は、そこまでの覚悟はあったのだろうか?医学部に入れなかったら割腹するから、それまでは干渉するなと言えただろうか?家族を殺すほうが簡単だと思うような人間に育てられてたってことだと思う。自分が自分で決めた目標に対して頑張るようにならなければ、親がいくら勉強を強要したって無駄である。それよりは勉強することの意味を説いて、勉強自体は強要しないほうがよほど利口というもの。(家庭教師でこれをやってさんざんクビになったけど、本当はその方が生徒のためだと僕は今でも思っている。)

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GM生き残り?

GM 大幅人員削減

早期退職応募者が想定以上に多かったらしい。ちなみにこれは良いニュースである。工場閉鎖とか解雇って聞くとネガティブに感じがちだが実際は経費が減るという意味でポジティブなニュース。

このニュースを見て、ワゴナー会長が会社更生法を申請しなかった理由が少し見えてきた気がする。どうしてあんなに自信満々なのか、ずっと疑問に思っていたが、人員削減ができるつもりだったのであれば納得である。

ここ1年間はいろんなビジネススタディでGMばかりやってきたので、すっかりGMウォッチャーが仕事になってしまった。色々と調べ物をするので報道資料も読むのだが、GMに関する報道は日米共ににぎやかなものがある。しかし、アメリカのメディアに比べて、日本のメディアの報道はあまりに無知をさらけだしているものが多い。

下記などは、典型的な例
検証:GMクライシス(1)〜値引き販売が諸悪の根源 - ニュース解説 - nikkeibp.jp

日経BP社のニュース解説なのだが、日本に流れてくるニュースだけを見て書いているのではないか?という匂いがプンプン。誰かが日本向けに翻訳要約した配信だけを見ていたら、配信者以上に掘り下げることなど不可能だから、できるだけソースに近いところまで自分で近づかなければ真実など報道できないという見本みたいな話である。

GM報道に見られる大間違いの例
1)体質がとかデザインがとか燃費がという話と赤字の結びつけ。
体質うんぬんなどは傾向の問題で単年度の問題ではない。対して赤字は昨年のみで一昨年まではずっと黒字である。そもそも会計上の利益はあまり意味をなさない。帳簿上の赤字黒字よりもキャッシュフローの焦げ付きがGMの危機であり、GMくらいの会社の株主になればどこを見るべきかはわかっている。(会計上の利益というのは操作可能であり、たとえば日本においては実に7割以上のビジネスが赤字決算しているが、毎年7割の会社が倒産するわけではない。)これはGMに関係なく、会計というものを少し勉強すれば当然わかるべきことである。ちなみに僕は自分の趣味でいくつか本を読んで勉強しただけだが、アメリカのビジネススクールで会計学の授業を受けても大した差は感じない。つまり別に会計の専門家じゃなくても、ちょっと調べればわかる程度のことである。

2)日米の新車販売のシステムの違い
赤字でのセールは確かに感心することではないが、アメリカでは新車も受注生産ではなく、ほとんどが在庫販売である。したがって、ディーラーは巨大な在庫を抱えている。それを吐き出さないと次の手が何も打てないので、ある程度不可避であった。

3)GMはいまだにシェア1位、世界最大の自動車産業
来年には世界一ではなくなるだろうけれど、少なくともまだアメリカではダントツのシェア1位である。日本でアメ車を見ないからと言って、GMがアメリカでも丸っきり売れてないかのような感覚でいる人が多すぎる。せめてGMが売っている車種の半分くらいだけでも名前を挙げられるようになってから、「GMには魅力的な車種がない」とか言って欲しい。

4)燃費の話
ガソリン代はものすごく値上がりしてショッキングではある。この10年で3倍くらいは変化しているから、精神的なダメージは大きい。この値上がり幅のショックも日本とは別世界である。今年リッター120円だったガソリンが来年240円になったら?そして次の年には300円。アメリカにおける価格変動はそれくらいのインパクト。
しかし、その一方で絶対価格は安く、ハイブリッドを買っても元は取れないというのが常識でもある。
結局SUVは売れている。特に新しいタホは同じクラスでは最も燃費が良いため絶好調らしい。同じクラスの車種同士を比べたら、GMの方がトヨタ、日産より燃費が良いこともしばしばある。プリウスやカローラがいくら燃費が良くてもモーターボートは引けないことも忘れてはいけない。

5)医療費問題
GMの危機のほとんどは医療費問題であり、GMだけが特別医療費負担が大きい。この問題は何兆円規模であり、これが解決すれば残りの問題はゴミみたいなものである。諸悪の根源は組合UAWで、小型車やハイブリッドやデザインなどは誤差の範囲内。

というようなことはアメリカの新聞を読むだけでもわかることなのに、日本の報道関係者はそれくらいのこともしないで報道するんだなぁ。それが結局井の中の蛙を作ることになり、国際社会での日本の競争力を失わせるんだと思う。

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June 27, 2006

科学は信仰であるが。。。

神戸新聞ニュース:社説/2006.04.29/データ捏造/科学にあるまじき行いだ

科学を志すということは科学を信仰するのと一緒で、捏造とかやっちゃったら、破門なんだよね。それは神への背徳と一緒であって、どんなに苦しくても信仰か死かというレベルで守らなかったら科学という宗教は成り立たない。よって、それは絶対許されない。

のだけれど、じゃあ科学の恩恵を受けている人たちは丸儲け+背徳者に石を投げるだけでいいの?という問題がある。
この信仰は本人のプライドによって守られるもので、衣食足りて礼節を知るではないが、現在の日本の科学者の置かれている立場を考えると、科学の恩恵をタダで横取りしているだけの新聞記者が偉そうなことを言うな!という気にもなる。
二言目にはノーブレスオブリジだが、ノーブルな扱いをしてくれたことが一度でもあるのか?と問いたい。博士にもなったら一生家賃の心配などしなくていいんだよねーという世の中なら「あるまじき」とか言ってもいいが、博士号をとったら一生裕福にはなれないんだよねーという方が普通の日本において、実利を与えずに働けルールを守れ文句を言うなというのは無茶な話だと思う。
(修士を終える時点で博士を追求すれば就職の自由や将来の高収入が閉ざされる危険があるということはよく聞く話である。能力が高くなるが故に自由が減るとは何と不条理なことか)

ちなみに我が兄弟は、科学と研究への信仰が高いほど所得が極端に減るという典型的な関係にある。僕は遊びたいし、良い車に乗りたいので功徳を積むのをあきらめた。一生困らないほど資産ができたら、改めて信仰を深めたいものだ。

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June 25, 2006

勤勉なメキシコ人

アルゼンチン、延長でメキシコ下し2大会ぶり8強入り : ニュース : ワールドカップ2006 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

アルゼンチン対メキシコはいい試合だった。
アルゼンチンがすんなり勝つかと思っていたが、メキシコは努力でカバーして、良い試合にしていた。
延長まで含めても、ほぼ全員の足が動き続けていて、敵一人に3人も4人もはりついて必死で守っていた。当然運動量はものすごく増えるのだが、それでも休んでいる様子は全く無かった。
高地でプレーしていて心肺能力が高いのかもしれないが、頑張っている姿勢はすごく伝わってきた。結局アルゼンチンのスーパープレーで負けたのだが(余談だがこういうシュートを見られることがサッカーを観戦する価値というもの)、メキシコの努力する姿にはとても感心した。体格と個人技術では劣るものの(と言っても上手なのだが)努力でそれを補っているチームプレーは日本が見習うべき部分ではないだろうか?少し前の日本はこういうチームだったような気がしたのだが。。。韓国も下手だが努力が見えるチームだし。。。すごく上手いチームとすごく頑張っているチームがたくさんあるなかで、日本チームはどちらにも属していないように見えた。(あー頑張っているなぁと感じたのは川口と中田くらい。大黒もそうだったかもしれないけど、ちょっと出場時間が短すぎた。)

ちょうどメキシコ戦の時間帯に、メキシコ人の庭師達が芝刈りに来ていたので、すごく見たいんだろうけど仕事してるなんて偉いなぁとちょっと感心した。負けたのは残念だったけど、アルゼンチンもメキシコの強さには十分印象を持っただろう。とにかくメキシコ人を見直した一戦だった。

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June 24, 2006

大学って?

Sankei Web 社会 「2人を殺した」 主犯格、家族に電話 大阪の大学生不明(06/24 16:14)

殺された大学生は気の毒だが殺したのも大学生。どこの大学か名前が出ないってことは無名の大学なんだろうけど、こういうことをする人間を入れるような大学って意味あるのだろうか?こういうことをする程度の知能の人間に大学卒の資格を与える(可能性がある)ことで大学卒って意味があるのか?という疑問に直面する。
もうそろそろ勉強をする大学とそうじゃない大学に同じ肩書きを与えるのはやめるべきだと思う。どこの大学を出ても大学卒なら初任給は一緒だし、逆にこんなどうしようもない大学をでているだけで、まじめな高卒や中卒よりはるかに良い給料をもらうし、努力と才能がある人に対しての逆差別だと思う。

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June 23, 2006

ブラジル - 日本

謙譲のフォワード 群青色日記/ウェブリブログ

それに比べてロナウドすごかったなぁ。

いやー、ブラジル強い!やっぱりすごい!
でも、ブラジル昨日まではたいしたことなかったんですよね。日本が目覚めさせたと言ってもいい。ブラジルの人、(特にロナウド)感謝してね。
そういえば、ドイツを起こしたのも日本でしたね。大会直前の親善試合で目覚めさせちゃった。
3週間もブラジルにいて、もちろん毎日サッカーの話をして、ブラジル人の誰一人として強気の発言を聞かなかったんですが、それが強さの秘訣なのかもしれない。誰が見ても世界一、ランキングも一位の国なのに、ものすごく応援はしても決して楽観視はしないブラジルの意外な国民性。(それがビジネスにも使われたらもっと豊かになっているだろうに。。。)
今日の敗戦はどうやって点を取るかということを学ぶのには最高の教材になったのではないでしょうか?予選を敗退したことを悲しむよりも、本気でプレーするブラジルと試合できたことを喜びましょう。ほとんどの国は相当勝ち残らないとブラジルと試合できませんからね。

素人ながら気付いたこと。
日本はパスが下手(ちょっと前は上手かったのに) トラップミスで相手に奪われるパスの多いことよ。。。
ワンツーで前に出すならともかく、バックパスをクイックでする意味あるのか?
同じ場所に二人いるケースが多すぎ。
オープンスペースを見つけて移動してパスをもらうというプレーがほとんどない。(いい場所に動く努力をしているのは中田くらいだった。)
緻密なパスやフォーメーション、そして頑張り続ける努力と体力が売りの国のはずだったのに、そういうところがほとんど見られなかった。それでは勝てるものも勝てないと思う。他に長所ないんだし。
やはり海外組が少なくて、井の中の蛙が多いのが原因か?
Jリーグも外人選手枠を増やしてきびしい環境にしては?

それにしてもブラジル、すごい。食べるものも飲むものもないのに、はだしで荒地でサッカーをしている子供たちがサンパウロにもたくさんいたが、やはりあれがあるからこの強さなのだろうなぁ。

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June 21, 2006

罪と罰

CNN.co.jp : 市長が執務室でのコカイン吸引を謝罪、米コネティカット ? - USA

マリファナじゃなくてコカインでも、これで済むのがアメリカ。
無免許運転の州知事もお咎めなしだし。
こういう国のルールをそのまま他の国にも当てはめることがいかにおろかであるか良く考えるべきだ。

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出資の罪

福井総裁の利益総額1473万円、村上ファンド拠出で : 経済ニュース : 経済・マネー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

村上ファンドはインサイダー取引で有罪として、それに出資していた人も有罪なのだろうか?ファンドというものに出資することが罪悪であるかのような報道には危機感を感じる。仮に違法取引をして利益を上げていることを知っていて出資していたら罪だと思うが、合法的なファンドと思って出資していたらそれを問うのはどうかと思う。その場合はむしろ出資の有無よりはアドバイスの有無の方が問題だ。
銀行が何らかの法令違反をした時に、その銀行に預金していたと言って吊るし上げをするだろうか?多分しない。保険会社は?多分しない。証券会社やファンド、そして外資系となるとまるで共犯のように扱われる。これはかなり危険な兆候だと思う。
元本保証の金融商品だけでは国際社会で戦えない。リスク商品をしっかり利用して、使いこなせるようにならないと世界中の猛者たちに食い物にされてしまう。その意味では、多少の危険や間違いが伴っても、もっとリスク商品を選択肢の一つとして認識することが必要と思う。残念ながらライブドアと村上ファンドで一層ファイナンス=罪という価値観が押し付けられてしまった。
もちろんインサイダー取引は罪だ。市場の信頼を損ない、ひいては投資全体を冷やしかねない。しかし、それで関係者を全員退場に追い込むのは果たして国益にかなうのか、ちょっと疑問に思う。特に法定外のパニッシュメントはどうかと思う。マーサ・スチュアートはインサイダー取引で捕まって刑務所入りした。が、出てきたらまた同じようにビジネスをしている。法定のペナルティを払ったら全てリセットであるかのようだ。下手をしたら刑務所体験で利益を増やしているくらいだろう。「罪と罰」の価値観が違う国でできたルールをそのまま日本に持ち込むのは少し慎重になった方がいいと思う。特にマスコミによるバッシングなどで日本人だけが余計ペナルティを受けるシステムは本当に危険だ。社会的制裁があるからという理由で不備のある法案になったりすればルールは弱体化するし、厳格なルールを適用すれば日本独自のプレーヤーだけがことごとく芽を摘まれてしまう。
日本の量的緩和の解除やゼロ金利解除に一番大声で反対しているのは与党や政府だが、二番目に大声なのは海外の機関投資家である。なぜ?実は日銀がインフレを起こそうとせっせとゼロ金利で投入した資金は日本の景気対策にはあまり流れず、ほとんどが海外の機関投資家の打出の小槌として彼らを儲けさせるのに使われたからだ。日本の金融機関は国内に投資することができず、お金の使途に困り、外資に安価に現金を提供、それを元手に海外の投資家はほぼゼロ金利の資金源で大もうけをしてきたから、今になって急にお金を引っ込めるのは嫌なのだ。
日本国内に村上ファンドのようなリスクをとる投資家グループがたくさんあれば、日銀から流れ出た現金も国内に投資され景気対策も効果的だったろうが残念ながら日本には強い投資ファンドがほとんどない。結果として、日本の財産であるはずのお金はほとんどが外人を儲けさせるために使われ、日本国民の利子収入になるはずだったお金はみんな海外へと出て行ってしまった。
外国のビジネススクールで学ぶファイナンスと比べるとあまりに日本の金融業界は弱すぎる。鎖国ができない以上、もっともっとリスクと向き合えるファイナンシャルビジネスが出てこないと、製造業の稼いだお金を全部吸い取られるだけで終わってしまう。
そして、たった1000万円で中央銀行総裁が叩かれるのもあまりに情けなさ過ぎる。FRB,ECBとならぶ世界経済の番人なのだから、叩く方も叩かれる方ももう少しレベルの高い話をして欲しい。

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June 19, 2006

ブラジル訪問

しばらく南米に行ってきた。南米大陸で最も古く最も高級とされるビジネススクールでのワークショップに参加してきたため。非英語圏への一人旅ということや、初めての南米ということもあり、きわめて色々考えさせられる旅であった。
ブラジルと言えば、サッカー、コーヒー、アマゾンくらいしかイメージがなかったが、実はものすごい多民族多文化国家。たとえば、サンパウロは世界最大のイタリア人都市!とか、もちろん在外日系人でも最大多数とか、。。。そして、格差や差別もものすごいのであった。
今回のワークショップではブラジルについての学習がメインであったため、格差についての話もいろいろ聞いた。そして学校はもちろんお金持ちの子供しか入れない学校なので、肌の色が濃い生徒は一人もいない。白人もしくは色の白いアジア人のみである。女の子はほとんどみんな美人と言っても差し支えない感じ。簡単に言えばブラジル格差社会の頂点のみを集めた集団だ。外為のおかげで彼等と一緒に食事に行ったりもできるが、自分の所属する国家の中での位置という見方をすれば、私なんか足元にも及ばない超上流階級のご子息たちなのであろうと思った。このあたりがアメリカ人には理解できないコンセプトなのだが。。。
ブラジルにとっての不幸は南米諸国と同様の貧者の社会主義的思想がまかりとおって、政治が膠着していることだ。法律は所得の再分配(正確には資産の再分配)を狙ったものばかりで、結果として資本家や資産家がビジネスを開きにくくしている。北風と太陽ではないが、奪おうとすれば余計手放さなくなるのが人情というもの。また、あまりに世界を知らなさ過ぎる、というか強烈なアメリカコンプレックスに固まっているのも不幸といえば不幸。
ものすごい数の貧民を作り上げるのも、簡単に言えば、働かなくても生きていけるから、というのが結論だと思う。動いて上のレベルを目指すよりは動かないほうがいいやという思想が生まれるのも実りの豊かな自然のおかげなのだろうか?食べ物はおいしい上に格安で、ほんのわずかなお金があれば十分生きていけてしまう。ストリートチルドレンが交差点で大道芸をしたり、窓を拭いてチップをねだったりするのも、車を持てる上流階級にとってのチップ額でストリートチルドレンは一日食っていけるからでもある。
ヘリ通勤をする企業幹部からドブ川に暮らす人まで、格差たるや天文学的であろうと思う。それに比べれば日本の格差など誤差のうちにも入らない。おまけに、肌の色で就職できないこともない。努力の差によって生まれた格差であれば是正する必要はないと私は思う。生まれながらに発生するブラジルの格差ですら、無理に是正すべきとは思わない。誰のせいかはともかくとして、現実に教育を全く受けていない人間にも同じ一票を与えることでブラジルの発展は阻害されている。(完全な個人の人気投票になっていて、ほぼ毎回政治家が変わるから政治が機能していない。投票率は驚きの9割以上)国家の発展がなければ貧困対策も不可能であるし、むしろ資産家の喜捨や社会貢献の善意に任せたほうが良かったのではないかと思えることも多い。政府がむしりとることばかり考えるから金持ちは何もしなくなってしまった。
”民主主義”と呼ばれるものの弊害ばかり感じた3週間だった。

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