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August 22, 2006

少子化と社会の雰囲気?

少子化と社会の「雰囲気」 : donna : YOMIURI ONLINE(読売新聞)の中で、収入と少子化の関係についての政府報告が実態とマッチしていないのでは?という疑問が投げかけられているが、私もそう思います。
もっと言えば、現在の少子化の真の問題は、子供の数が少ないことではなく、「収入が低い」あるいは「雇用や収入が安定していない」だけではなく、将来の備えがなかったり、教育水準が低かったり、後先を考えずに一時の感情に流されて行動するような人達が子供を持つ割合が高いことにあると思う。(あくまで比率と傾向の話で子持ちの親がみんなバカと言っているわけではない。)
上記コラムで言うように、収入があり生活が安定している人ほど子供を持つことに踏み切れない。それは色んなことを心配すると大丈夫かどうか自信が持てないからで、言わば慎重に計画的に生きる人達だから、教育や経済力もついた代わりに子供に踏み切れなくなっていると思う。現に、別な統計では経済力がある人ほど、子供の養育にかかる費用を心配して、経済力が無い人ほど子供の教育費の心配をしない、というのも見た。
また、別なコラムで読んだ話だが、70年代に教育を受けた世代は、学校で「人口爆発」について学び、どちらかというと人口を増やすのは悪いことみたいに言われなかったか?という話があった。私もそういう意識がどこかであったと思う。
地球も資源も有限だから人口が増えすぎたら困る。とか、結婚もしてないのに子供ができちゃったりしたらダメ。とか、子供の養育や教育をきちんとできるようなリソースを持たずに子供を作っちゃダメ。とか、将来のためには勉強した方がいい。とか、きちんと定職についた方がいい。とか、そういう「大人」の言うことをきちんと聞く教育を受けた世代が大人になっただけで、その中でドロップアウトした経済力や安定性のない人達はむしろ子供を持っているというのが実態じゃないだろうか?
感情の赴くままに、他人に迷惑をかけることも平気で行い、秩序や建設的なことを何もせずに、ただただ自堕落だった団塊の世代と違い、近代で最も教育時間の長かった世代は言われたことをきちんと実行しただけなのだ。団塊のダメ人間は自分たちが先達の言うことを半分も聞かなかったから、ジェネレーションXが大人の言うことを鵜呑みにしてしまったことなど理解できないのかもしれない。

ところで雇用の不安定についても、最近は企業が正社員を雇用しないのが責任みたいな報道が多いが、これもおかしくないだろうか?フリーターなるものが出てきた時は、就職できないからではなくて、縛られるのが嫌だから正社員にならなかったのではなかったか?その後はどんどんエスカレートして、非正社員だらけの社会になったが、就職できないことの非を企業に求めるのは無責任というもの。何でもお上や大企業のせいにしたがる朝日新聞みたいな風潮は良くないと思う。ジェネレーションXがまじめに勉強して将来就職できるように努力したところを現在の若者はしていないだけと思う。本当に正社員を増やしたければ、解雇の自由を法制化するのが一番だろう。今時の若者みたいに得たいの知れない物を簡単に解雇できない正社員にしろという方が無理。物も知らない。我慢もできない。国の役に立たない。ところまでは、親の団塊世代と一緒だが、チームプレーもできない。日本語もろくにできない。となると団塊以下のダメ人間ばかりだ。
(これも全員というのではなく、出来の良い人は史上最高に出来がいいのですが、大勢や傾向としてはダメっぷりが目立つということ。)

人口だけ増えればいいのだろうか?増えても納税せずに社会福祉を食い尽くすだけの人口なら、年金問題も財政赤字も解消されない。むしろ、少数でも精鋭にすることを考える方が正解なのでは?そのためには、人間はみな平等だという意識を捨て去ることが必要。「日本人」の人口を気にする時点で既に人類皆平等ではないのだから。

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