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買え!HP

なぜ、日本HPは東京でPCを作るのかという記事を発見。

日本在住の皆さんはHPのパソコンを買おう!(他に理由がなければ)
納期、品質、生産管理と言った面を努力することで日本国内(それも東京)でPCを作っているHPの話。(それがまた外資というところが面白いのだが。)
日本であることや日本人であることそのものに理由を求める気はないが、客観的事実として品質や納期でMade in Japanに匹敵する製品は今のところない。Made in Germanyも凋落著しく、品質を期待することは無理である。たしかに日本製は高い。でも高いのには理由がある。外国製は安い。同じく安いのには理由がある。
新品を買って、不良品であっても苦情を言わないのなら、安いものを大いに買ってもらって結構。配達される日に届かなくても良いのなら安いもので構わない。しかし、多くの日本人にとっては、それらは容認できることではないはず。であれば、それらを追求するために、あるいはそれらを未来に残すために、努力している工場から買うようにすることは日本人の義務でもある。1円でも安く!は、もはや時代遅れである。コストではなくバリューを追求しよう。+αのコストでそれ以上の満足が得られるなら躊躇無く選ぼう。日本人全員がそういう意識を持たないと、ハイコスト・ハイクオリティーの国は維持できない。
ちなみに多くの製造業の人が感じていると思うが、多国籍企業などで日本工場から外国工場に移管しようという話はとても多く、そして外国工場での品質はとても悪い。コストだけ見ればものすごい改善に見えるが、とても日本の顧客には売れないような製品しか出てこない、という話は多い。日本の自動車が日本人にとってはBかB+の評価の時に、外国ではAAA+++くらいの評価になってしまう。外国人に日本人にとってのAは理解ができようはずも無く、日本人にとってのAを要求する顧客に対応する製品が作れるわけも無い。でも、多くの外国人エグゼクティブは、日本人には外国基準AAA+++でもまだ不足なのだということが理解できない。そして日本で顧客対応する日本法人の営業マンが泣くことになる。
そういうケースを多く知っているだけに、HPのMade in Tokyoはとても素敵な話に思える。


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