« August 2006 | メイン | October 2006 »

September 27, 2006

知的財産

後発医薬品:医療機関は使用に不安感-話題:MSN毎日インタラクティブ

薬は薬としての薬効成分だけが価値だろうか?
開発メーカーと後発メーカーで決定的に違うものは、薬の開発過程に伴って得られた知識である。開発の試行錯誤はもちろん、医薬品としての認可を受けるための実験やデータなど、さらにはそれをどうやってマーケットに紹介するかの営業のためのデータまで、ものすごい知識が開発メーカーにはある。さらには同じ薬を長く売ってきた営業マン個々の知識レベルもだいぶ違う。薬に関連しておきた様々な事例もたくさん知っている。
後発品が安いのは特許のみならず、こういう情報も含まれていないからである。(正確にはこういう情報を蓄積するのにかかった経費も先行メーカーが回収したいと思っているから先行品が高い。)
私の周囲にはものすごく業界人が多いから、よくわかるのだが、ほとんどの医者は薬がどうして効くかとか、どういう病理に働くかなどの部分についての知識では製薬メーカーの営業マンにとても敵わない。(それはそれであるべき姿だが医者はプライドだけは高いので、この事実は表立っては語られない) そのくせ、薬品メーカーから知識を引き出すことは当然の権利とか無料サービスと思っている。 (医者が自分たちを知的労働者だと思うならこれはあってはならないことである。) こういう事実から想像される事態は、後発品を使いつつも開発メーカーから知識をタダで得る、あるいはトラブルの対処を開発メーカーに丸投げする医療機関が増えるだろうということである。

引用中にもあるが、「先発品メーカーが後発品の不安をあおる説明をした」などというのは医療機関が知識不足だから起きることであり、自ら自信を持って決断できるほど医薬品のことがわかっていない証拠である。結局、先行メーカーのサポート無しに投薬できるほど理解していないということの表れでしかない。であれば、そのサポートを受ける以上(しかも無料で!)、先行メーカーの商品を使うのはモラルとして守らなければいけないことなのではないだろうか?もし、それを認めないなら、当病院は経費を節減するためパソコンソフトは全部海賊版を使用していますというのと大差ないと思う。

世界中で医薬品メーカーが合併している理由は、あまりにハイリスクなR&Dをマネージするには、ポートフォリオを大きくしてリスクを低減するしか方法がないからである。日本最大の医薬品メーカーであっても世界では誤差みたいな扱いになるほど、巨大資本が必要な業界で開発者のモチベーションを落とすことが本当に国民の利益になるのかをよく考えてから活動して欲しいものだ。これ以上の医薬品の発展は要らない。治らなくて死ぬ奴がある程度いてもいいから、治る人が安くなればそれでいい、と国民の総意で決まったのなら別に構わないが。。。。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fumicat.com/mt/mt-tb.cgi/1437

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 知的財産:

» 「知的財産」をうけて from 群青色日記
KID-IROCでしばらく前に、医薬品の開発コスト保護を論じた「知的財産」が掲載されていた。 事態はまた一歩、汗をかいたものが馬鹿を見る方向に進展している。 [詳しくはこちら]

コメントを投稿


September 17, 2006

風紀の乱れ??

asahi.com:「家族入浴は混浴、ダメ」 兵庫県の指導に公営浴場反発?-?暮らし

温泉とか公衆浴場って本来混浴のものを男女別に近代になってわけたものと理解していたのですが、まさかこんな条例があるとは知らなかった。。。。

条例で男女混浴が禁止されているなら。。八甲田の千人風呂とかどうなっちゃうんだ???
よくこんな条例を真剣に作るものだとちょっとあきれた。

風俗産業とかを認めておいて、家族風呂で風紀の乱れとは。。。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fumicat.com/mt/mt-tb.cgi/1436

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 風紀の乱れ??:

» 家族風呂 from 群青色日記
KID-IROC blg 風紀の乱れ??を読んで 元ネタはasahi.com「家族入浴は混浴、ダメ」 兵庫県の指導に公営浴場反発 2006年09月16... [詳しくはこちら]

コメントを投稿


September 11, 2006

早く目を覚まそう!

コラム 円の価値、この10年で4割も下落している? MSN マネー
この記事の話、私にはとても実感がある。
前にカリフォルニアに住んだのは1999年ごろ、今から約7年前だ。当時もすでに日本経済は闇の時期に入っていたが、そこから比べても日本が経済力を失ったことをすごく実感する。
日本人はずっと横ばいのデフレで過ごしてきて、昔と変わらないと思っている。昔、つまり日本円が世界を席巻していた黄金時代と今とでそんなに変わらないから日本が経済大国のまま変わっていないと思いがちである。
しかし、現実には日本以外のほとんどの国はインフレの中で10年を過ごしてきて、彼らの経済は成長している。そのため、「変わらない」は「落ちぶれていく」のと同義だったのだ。
アメリカはメイド・イン・チャイナがあふれ、それらのものは常識を打ち破るほどに安い。しかし、それら以外は確実に値上がりしている。家も家賃も給料も値上がりしているから、昔と同じままの日本円ベースの経済力にとってはかなり物価高になった。
このコラムにあるとおり、「もはや世界の中で一二を争う「金持ちの国」ではなくなっています。」なのだ。
特に対アジアにおいて、日本が過去100年間に渡って保ってきた優位性は急速に失われつつある。アジア諸国を見下して、安い海外旅行ができる場所とか、何でも買い漁れる場所と思ってきた人たちにはそろそろ転機が訪れる。今や、シンガポールや台湾の人にとっては、日本が買い漁りの場所になりつつある。
このコラムでは実力以下に評価されている円が売られすぎているから反発するかも?と結んでいますが、私はそうは思わない。アメリカ以外の国もあちこち訪れたが、彼らはたくさん持っている。ただ、使い方がわかっていないだけなのだ。ブラジルでは前経済大臣とブラジルの経済について議論する機会まで得られた。私の「ブラジルは資源も人材もシステムも国土も何でもあるのに、何をしているのか?何をしたいんだ?」という問いに、前大臣は「それがわからないということが最大の経済問題だ。」と答えてくれた。明確に欧米に追いつき追い越せというポリシーでやってきた日本からしてみれば、潜在能力がありながら使っていない状態というのは理解に苦しむが、ほとんどの国はむしろそちら側であり、日本のようにフル回転で浮上しなかったからといって実力がないわけではないのだ。それを勘違いして日本のほうが力があると思っていたら、今後の没落は避けられまい。

しばしば、このBlogでも述べているが、円の価値を支えている人への感謝を忘れないことと、円の価値を除いたら日本には何もないことを自覚して再度フル回転の努力に戻らないと相当危険だと思う。

Sankei Web > 経済 > 円、英ポンドに抜かれる 外貨準備で4位に転落(09/11 19:07)こんな記事もあるし、もう誰にも見向きもされなくなる可能性だって十分にある。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fumicat.com/mt/mt-tb.cgi/1435

コメントを投稿


September 9, 2006

キレる理由ってそんな

「キレる子」の原因探れ、食事・睡眠など追跡調査へ : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)って記事があったけど、答えは最初から明らかで、それは躾でしょ?って気がするんですが。
小さい時からの忍耐力を育てたりする努力がなされなかった子がキレるわけで、たとえばアメリカ人などは最初からあまり忍耐力は持ち合わせていないから、日本で言うところのキレる方がむしろ標準に近い。そのため、教師も周囲の人間も褒めるばかり叱らないのが普通の社会。
アメリカ人が肥満を遺伝子や病気のせいにしたりするのと同様で、責任転嫁するための言い訳を探すための調査に国の予算など使ってほしくない。
仮に他に原因があるとしても、適合性の無い個体を許さないという体制を子供が小さい時から取ることで数を最小に抑えられるだろうし、必要なら淘汰(隔離)してしまえばよい。日本人という集団は明確にそういうことを昔からしてきたから現代の国民性ができたのであって、何でもかんでもアメリカナイズすれば良いというものではない。
だいたいキレる子の親がまともだったことなどなかろうに。淘汰が足りなくなっただけとも言える。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fumicat.com/mt/mt-tb.cgi/1434

コメントを投稿


September 4, 2006

馬の命って??

奇跡の馬焼死…船橋競馬場で厩舎2棟全焼:社会:スポーツ報知

あまりにかわいそうなニュースでとても悲しいと同時に、あまりのひどい仕打ちに腹が立って仕方がない。なぜ十分な防火施設を用意しないのだろうか?
想定しうる事態であること、発生の危険性、可能性が十分に高いこと、損害額が大きくなる可能性が高いこと、などを考えても防火設備が無いのはあまりにおかしすぎる。勝てない馬を火事で殺して保険をもらったほうがいいと考えているのかと思いたくもなる。
すでに不審火の経験があるにもかかわらず、十分な対策を打たず、自分は助かって馬は焼死とは、馬に対する愛情は全く無いのだろう。あまりの人間のエゴに腹が立って仕方が無い。
自分が生きるため、食べるために動物を殺生することは仕方が無いと思うが、命を軽視して死に至らしめるのは許せない。

炎に包まれた馬を思うと悲しくてしかたがない。競馬はしないけど、馬が好きで乗馬もよくするので、他の動物以上に色々考えてしまう。安い動物でもこういうことはいけないが、投資対効果で考えて採算にのせ易い競走馬でこんなこととなると、余計許せない。 関係者の厳罰と再発防止を期待したい。 本当に馬が好きな人は、対策が講じられるまで船橋競馬をボイコットする位して欲しい。僕がボイコットしても、もともと客じゃないので効果が無いのが残念だ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fumicat.com/mt/mt-tb.cgi/1433

コメントを投稿


September 3, 2006

日米欧のミッション傾向

アメリカの自動車雑誌で分析記事があった。
曰く、欧州はガソリンが高く、MTの普及率がとても高い。日本はアメリカより激しい渋滞にもかかわらずアメリカよりMTが多い。ということだ。視点が違うとかくも違うかと改めて思う。日本人の感覚なら、日本はATがとても増えた、という感じなのではないだろうか?
さて、その記事の将来予想によると、アメリカではCVTが増えて、日本ではDSG(これは商標だけど、マルチクラッチ装備車という意味)が増えるとなっていた。つまり、両者ともATからは離れられないが、燃費対策が進み、日本人は多少高くても効率や機能が高いものを選び、アメリカでは安いものになる。という意味だと思われる。
その予想によると世界で一番DSGが普及するのは日本らしいので、楽しみである。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fumicat.com/mt/mt-tb.cgi/1432

コメントを投稿


イオス

今日はコスコの駐車場でVWのイオスを見た。
こじんまりとしていて、よほど通じゃないと新型車だと気づかないかもしれない。
リトラクタブルハードトップ3枚おろしはこれからトレンドになりそうだ。
2枚おろしのG6やSLと違い、トランクの減少がミニマイズされるらしい。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fumicat.com/mt/mt-tb.cgi/1431

コメントを投稿