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October 15, 2006

北の核実験によせて

アメリカは直接戦闘行為をしたくない。中国のご機嫌も考えると、中国の目と鼻の先に武力行使は考えにくい。経済制裁はするとして、多くの北の市民が餓死するが、体制は維持されると思われる。
ということは、成功するか失敗するか良くわからないレベルの出来とはいえ、核兵器を持った国であることに変わりは無く、弾頭として載せられる可能性は低いとはいえ弾道弾ミサイルももっていることにも変わりは無い。すなわち、成功する確率は低いとはいえ、日本に核攻撃可能な国が近隣に一つ増えたという状態は継続する。貨客船に核爆弾積んで入港して爆発させるくらいのことは十分可能であるということだ。
今までも、米、ロ、中と核国家は近くにあったのだが、今度の国は世界でも有数の暴発国家だけにいつ何時暴発してもおかしくはない。日本はその状態が今後ずっと継続することに耐えられるのだろうか?
ミサイル防衛システムを充実して弾道弾は迎撃できるようになったとしても、取りこぼしが無いとはいえないし、ミサイル以外の方法で日本に核を持ち込むことも十分可能だろう。とすれば、いくら防衛システムが良くても抑止力にはあまりならない。
中国と韓国はハッピーではないだろうけど、現実問題としては日本も核弾頭ミサイルを持たないことには剣の下でご飯を食べることになる。
ミサイルや船で持ち込むなどの方法で、小規模核爆弾を日本の領域内で北が使用したとして、日本は即時宣戦布告するだろうか?と考えると、自信を持ってYESと言える人がどれくらいいるのだろう?そんな事態になってもまだ”経済封鎖”とか言っているような気がするのは私だけだろうか?
核アレルギーがあるから、どうしても核は持ちたくないのであれば、通常弾頭のミサイルを何万発も用意するくらいのことはしたほうがいいのではないだろうか?
追い込まれれば小国でもABCD包囲網に宣戦布告するくらいのことはするというのは誰よりも良くわかっているのだし、現実を見て準備だけはしておいたほうがいいと思う。

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