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October 19, 2006

つまり、飲酒運転しても自分は損をしない、と

飲酒運転で事故死、でも保険金は支払え…名古屋地裁 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

どれくらいの飲酒だったか?とか、まあ争点はあるんですが、裁判官の発言は(もし報道されている通りなら)ちょっと???だと思うんですよね。

引用
アルコール濃度について、野口裁判官は「認識や運動能力が低下するとはいえ、正常な運転ができない状態にまではならないのが通常」と指摘。「男性は、高速度で無謀かつ危険な運転をしていた」と認定したが、「前の車をあおるためかカーチェイスのためで、アルコールの影響だったとは言えない」とした。
引用終わり

認識や運動能力が低下した状態で運転することは正常な運転に含まれるの?
無謀な運転を始めた理由にアルコールの影響はないの?(日ごろから無謀な運転を恒常的にしていたことが証明されているんなら納得するけど。。。)
結局、ちょっとの飲酒なら事故を起こしてもアルコールの影響だったとは言えないってことになるから、少しだったら飲んでもOKよ、という追認をしたわけだ。

飲酒運転で自分が死傷したら保険金が出るのなら、飲酒運転をして自分が損をするペナルティはないということになる。今の時代、他人に迷惑をかけるからという理由が抑止力にならない人がたくさんいる。「飲酒運転して事故でも起こしたら困るでしょ?」と忠告されたら、「怪我するのは他の奴だから別に構わないし、万が一自分が傷ついても保険が出るし、困らないよ。」と答えればよいことになる。結局、この判例は加害者丸儲け、被害者泣き寝入り路線の延長でしかない。

いや、いろいろあるとは思うけど、満額でOKにするってことは、少量なら飲んでもOKと言っているのと変わらないよね。少しでも飲んだら運転は控えるべきで、それを怠った分の過失を考えると・・・・くらいの判決はできなかったんかねぇ。。。。

実際には影響がなくても、飲酒していたというだけで、こんなにも不利益をこうむるのだから、少しでも飲んだら運転しちゃダメよ!っていう路線に行くんじゃなかったの?と素朴に疑問。

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