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宝の持ち腐れ

数学五輪の参加者、4割が「仕事に数学生きてない」

前も化学五輪かなんかで書いたと思うが、結局日本は宝の持ち腐れなのだ。
数学五輪で入賞ってことは、相当な賢さだ。つまり普通じゃない。ところが、日本に普通じゃない人のための仕事や待遇はほとんどない。若いというだけで、普通の人なら誰でもできるようなレベルの仕事を押し付けられ、普通の給与を押し付けられる。
それどころか、下手をすると賢い人しか出来ない仕事は将来の出世が期待できなかったり待遇が悪かったりすらする。(たとえば研究職や国立大学の教員など)
というわけで、教育見直しも大いに結構だが、その前にまずは「隗より始めよ」なのだ。勉強を一生懸命した人間に良い待遇を与えれば、黙っていてもレベルが上がるだろう。

ちなみにアメリカだと。。。。Finance業界がこういう人を喜んで雇う。私も最近になって知ったが、Financeは完全に数学とか自然科学が生きる分野である。多少の社会学や心理学そして法律論は必要だが、全体としてみれば圧倒的に数学。おかげで英語に苦労しつつも試験自体は楽勝で済んでいる。そしてFinance業界は他業界に比べて平均所得が圧倒的に高い。これも当たり前で、動くお金が違うから、ちょっと賢く仕事をしてくれれば個人の給与をいくら増やしても誤差の範囲になるからだ。というわけで自然科学が得意、特に論理や数学が得意な人なら、待遇のいい仕事はたくさんあるわけだ。皮肉なもので、そんなに待遇がいいのに簡単な数学が出来ない人がほとんどで人手不足だったりするが。


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