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February 19, 2007

枯れ山を緑に

山を緑にしよう!!!と言って緑のペンキを塗るって言うのは、かなり面白いジョークなんだけど、中国では実際に地方政府の予算でそういうことをしたりするからすごい。他にも芝生を緑に事件もあったけど。。。

なぜ中国人は着色するか? 群青色日記/ウェブリブログ

狩猟民族と農耕民族の差か、はたまた何千年も抑圧された人の子孫しかいない日本人の特殊性かはわからないけど、日本の多くの常識が世界的には非常識なことは多いと常々思う。
たとえば、他人に迷惑をかけてはいけない、というのは世界では少数意見。狩猟民族がそんなこと気にしたら食べ物が無くなるから迷惑当たり前。一神教も他宗教への攻撃は善だから、当然迷惑OK. ついでにいうと他人に配慮したところで他人に配慮しない人には全く伝わらない。むしろ配慮せずにクレームが来てから対応する方が高く評価される。よって、時にはぶつかるまではよけないようなアクションがアメリカでは求められる。

中国人の歴史的背景か教育かはともかく、その特殊性はかなりのものと思われる。私ら日本人が言うならともかく、民族的には中国と同じ台湾やシンガポール人もかなり迷惑しているらしい。私の友人でシンガポール人だけど、現在上海駐在の人がいる。先日、シカゴに来て、何千ドルか何万ドルか買い物していった。というのも、同じブランドは上海にもあるが、品質がひどかったり、詐欺まがいが多くて、安心して買い物できないのだそうだ。
たとえば、(上海での)高級店でルイヴィトンなどのバッグを買うと、お金を払ってから包装する時に中身を偽物と入れ替えたり平気でするそうだ。で、(同じ中華民族の)彼女の口からも、「そんなことしたら、客を失うってわからないのかしら?少しは長期的な視野ってもてないのかしら?」と言われることになる。
中国では、電化製品などは、お金を払ったら、その場で電源を入れて動作を全部確認してから受け取るのが常識なのだが、機能性商品でなければそのステップが無いから誤魔化して儲けようとするらしい。

日本においては、誠実とか品格とかプラスに評価されることだったり、社会人として常識的に備えるべき資質だったりすることが、他の国では当てはまらないこと自体は多いのだが、現在の中国のあまりの特殊性は、むしろ政治の不安定さから来ているのではないか?と私は推察している。

辛亥革命、対日共同抗戦、長征、文化大革命、etc。 (政治的に正しいとされる)価値観の大転換で、昨日まで善だったことが悪になり、貯めていたものが奪われ、長期的な計画が台無しになることの連続が続いたから、明日のために今日我慢することが省みられなくなり、その場しのぎで食えるときに食っとけという価値観が支配的になったのではないだろうか?

中国の価値観は中国の価値観で大いにけっこうで、違うものは違うから、それはそれでかまわないのだが、だったらそこから出てこないで欲しい。出てきても中国本土の価値観のままで行動されるので、大迷惑になる。郷に入りては郷に従え、という考え方も、私の見た限り世界では少数派のようだ。たぶん、ドイツ人と日本人くらいしか、そんなこと考えていないだろう。 (アメリカで一番人口が多いのはドイツ人の子孫にも関わらず、ドイツ文化は最も目立たない。彼らはほとんどが先住者であるイギリス式に生活文化を改めた。対して、他の多くの国は今でもコロニーやゲットーを持っている。)

共産党も人口が多すぎて色々大変なんでしょう。独自文化や価値観も仕方ないからよしとしましょう。だから、お願いだから中国人を輸出しないで。。。というのが私の素直な気持ちです。緑に塗るのは中国の山だけにして欲しい。

投稿者 kid : February 19, 2007 01:11 AM

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