« おめでたい子供 | メイン | 頼りがいのない仲間 »

April 22, 2007

北風と太陽

北風と太陽という寓話がある。
簡単に言えば押してだめなら引いてみなという話だ。
ジェネリック医薬品優先使用、厚労省が処方せん様式変更へ : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
もし、国が強制に近く後発品を使用させるように迫ったら、新薬メーカーはどうするだろうか?
特許切れ以降の収入が見込めなくなったら、開発費を回収するためには特許切れ以前の収益を増やすしかなくなる。
つまり、新しくて効果があり活気的な薬の値段が飛躍的に上がることになるだろう。だって、それ以外に投資コストを回収できないんだから。

そもそも日本の立国は先端技術にかかっているにもかかわらず、他人の発明で稼ぐ商売を国が支援して良いのだろうか?その道に進めば、インド、中国と真っ向勝負することになり、勝ち目はない。
さらには、欧米に比べて安定して安全な医療が提供できている事実を見ずに、欧米ではこうだからという論理もどうかと思う。アメリカのように医療問題で社会が破綻するのを真似したいとでもいうのだろうか?

むしろ、新薬が独占できる機関を国が長く認めることによって、薬価を下げる交渉をした方が国の利益に適うのではないだろうか?日本が世界2位の薬品市場であるからこそ受けることが出来る医療もある。北風だけではマントを脱がせるのは難しいだろう。

なんなら、インドみたいに医療特許を無効化してしまって、何でもコピーさせて売ればいい。日本に新薬が来なくなって、治療できなくなるから、医療費も減るでしょう。

投稿者 kid : April 22, 2007 07:46 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fbody.jp/bin/mt-tb.cgi/1065

コメント

コメントしてください




保存しますか?