October 31, 2004

アメリカのハイウェイ

アメリカの道路網はよく考えられたシステムに則って作られており、旅行ルートの計画を立てる時や実際ドライブしている時、初めての道でもとても分かりやすくなっています。
今回はその中でハイウェイについてまとめてみたいと思います。

まずハイウェイ(Highway)とは?
日本の感覚だとハイウェイ=高速道路と思いますよね。でもアメリカではインターステートはもちろん、国道や州道もハイウェイに含まれます。つまり、連邦政府や州、郡が管理する道をハイウェイと呼ぶのですね。だから、これらの道での事故や違反はハイウェイパトロールが処理し、それ以外の道では市のポリスが対応します。
ハイウェイには全てルートナンバーがついており、その番号が偶数だと東西、奇数だと南北に走っている事を表しています。また、道路上には進行方向の方角も併記されています。
例えば、『US-89 Nouth』とあったら、その道は南北に走る道で進行方向が北であると分かります。

ではアメリカで一般的なRand Mcnallyの地図を見てみましょう。

map.jpg

インターステートハイウェイ
まず最も目立つのが、青線に赤の縁取りの線。
これがインターステート(Interstate Highway)で、信号が無くインターチェンジでのみアクセス出来る道で、アメリカ道路網の基幹となります。日本で言う高速道路ですね。線上の青と赤のマークにある数字がルートナンバーで、『I-80』などと表記します。実際路上にも同じ看板が立っています。

そして2ケタのルートの内、一の位が0だと大陸横断のルートで南から10、20~90まであります。また、一の位が5だと南北に縦断し西海岸から5、15~95となっています。さらに、3ケタのルートで百の位が偶数の場合は、下2ケタのルートのバイパスとなるルートで、奇数の場合は他のハイウェイや都市とを連絡するルートになっています。
上の地図を見ると、『I-15』が南北に走りそれに平行に『I-215』がバイパスしています。また、『I-80』が東西に走ってますね。ちなみにこの『I-80』はサンフランシスコからニューヨークまで約4800km続いています。

インターステートの出口には、町の名前や交差する道の名前がつけられ、数字も併記されています。この数字はマイルポストの値を表しています。マイルポストとは、ハイウェイ沿いに立てられた距離標で、偶数ルートなら各州の西端、奇数ルートは南端を起点にした距離がマイルで表されています。

U.S.ハイウェイ
USway.jpg
インターステートの次に大きな道がU.S.ハイウェイ(U.S.Highway)で、『US-89』などと表記します。日本で言う国道のような道で、信号や交差点もあります。特に2ケタのルートは基幹国道となっているようです。

ステートハイウェイ
stateway.jpg
各州が管理する道で日本でなら県道といった所です。先日紹介した『UT-261』の様に州の略号と数字で表します。州の略号は、UTはユタ州、カリフォルニアならCAなどと決められています。上の地図の『UT-68』は偶数なのに南北に走ってますね(^_^;) ここまでになると、必ずしも数字のルールが守られていないようです。
今まで走った経験上、ステートハイウェイは物凄くへんぴな所を走る道があったりでとても楽しいです。

これらを覚えてアメリカの道路地図を見るととても分かりやすいですし、ドライブ時にもルートの把握がしやすくなります。

Posted by ryo at October 31, 2004 09:17 PM
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